音楽の無いミュージックビデオみたいな映画。
心は優しいが生き方が不器用な男と孤独を抱える少女の邂逅という100万回くらい擦られたストーリー。
こうなるだろうなって予想通りに話が進んでいくあってないような脚本。
本作の魅力は撮影と演出のクオリティーの高さ。
使用機材と照明のレベルの高さからか映像の美しさは一級品。
撮影場所はホテルとレストランと空き地くらいしか無いのに拘り抜いたカメラアングルのおかげで飽きさせることが全く無い。
演出も素晴らしい。特に食器洗浄機の使い方が神がかっている。食器洗浄機でキャラクターの心情を表し食器洗浄機で物語の進捗状況を表している万能さ。
主演のローランモラーがカッコいいのも良い。
デンマーク人ではマッツミケルセンの次にカッコいいであろうイケおじのローランモラー。
彼にかかれば全てのシーンが名シーンになる。
皿洗いしてるだけで様になる男。
邦題は意味不明だしストーリーは無いけどとにかくカッコいい作品。
