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盗まれたカラヴァッジョの109maniaのレビュー・感想・評価

盗まれたカラヴァッジョ(2018年製作の映画)
3.5
 久しぶりの劇場鑑賞。ちょっと嬉しかった。

 さて作品に関しては、これぞイタリアという感じ。絵画、古い街並み、マフィア、色男、色女。イタリアを舞台にした映画で好きなのが「紅の豚」(日本のアニメ映画)で、とても紳士的な主人公が出てくるが、本作品で言うと「ラック」がそんな感じ。これもまたイタリア映画っぽい。

 映画の中で映画を制作するという入れ子構造は「カメラを止めるな」にも使われている構成。カメ止めはとてもわかりやすいシンプルなものだったのに対して、この作品はストーリーもちょっと複雑で迷子になりそうになる。
 なんだかんだ言って色男に弱い女性が描かれているのも、私のイメージする、イタリア。(ステレオタイプ過ぎかも、だが。)イタリア男性いいなあ。憧れる。

犯罪の真相に関する謎解きの要素もあるが、ちょっとオチとしては「ん?」という感じ。強引に進展していく割にはちょっとつまんない。
 でも、映画全体としては上質かつ俗っぽく、そのバランスがとてもいい感じ。ヴァレリもその母もとても綺麗な人でした。
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