久しぶりの劇場鑑賞。ちょっと嬉しかった。
さて作品に関しては、これぞイタリアという感じ。絵画、古い街並み、マフィア、色男、色女。イタリアを舞台にした映画で好きなのが「紅の豚」(日本のアニメ映画)で、とても紳士的な主人公が出てくるが、本作品で言うと「ラック」がそんな感じ。これもまたイタリア映画っぽい。
映画の中で映画を制作するという入れ子構造は「カメラを止めるな」にも使われている構成。カメ止めはとてもわかりやすいシンプルなものだったのに対して、この作品はストーリーもちょっと複雑で迷子になりそうになる。
なんだかんだ言って色男に弱い女性が描かれているのも、私のイメージする、イタリア。(ステレオタイプ過ぎかも、だが。)イタリア男性いいなあ。憧れる。
犯罪の真相に関する謎解きの要素もあるが、ちょっとオチとしては「ん?」という感じ。強引に進展していく割にはちょっとつまんない。
でも、映画全体としては上質かつ俗っぽく、そのバランスがとてもいい感じ。ヴァレリもその母もとても綺麗な人でした。