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壁画・壁画たちのmotoのレビュー・感想・評価

壁画・壁画たち(1981年製作の映画)
4.2
ロサンゼルスの建物の壁に描かれた壁画を通してチカーノの文化的なアイデンティティ、そしてもちろんロサンゼルスの人々の生活、精神性を浮かび上がらせようとした作品。

ぼくは街の水平面、水平線が好きなのでよく定点で取れるアングルを探して街を撮ってしまうのだけれども、壁を真正面から撮ることはもちろん、壁画の一部をフォーカスしたり、壁画とその前で動く人たちの関係を曖昧にさせたり、はたまた角度をつけて壁とその前後にある建物の関係性をみせたりとフレームとして街の切り取り方が本当に良かった。そしてそこにはやはり映画、または作品らしく、壁画の前の人の動きにも脚色が加えられているからどこか劇的な印象も覚える。

気づいたら自分も街にくりだしてまたカメラ(スマホではあるけれども…)で街を切り撮ろうとしていた…!
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