壁画からその民族の歴史を紐解いていくように、ストリートグラフィティを壁画としてアメリカ、メキシコの歴史を読み解いていくドキュメンタリー
ストリートグラフィティから読み解くから市井の人々からの視点になっているし、ストリートにある作品だからその作品を撮っている時に鑑賞者じゃなくてそこに生活してる人が映り込む
この人のブラックパンサー党のドキュメンタリーは今行われていることとして撮られていたけど、その後日談としてどう歴史になったかを撮っているものとしても見れる
そもそもグラフィティをメインにした語り口、撮り方が新鮮だった 最初のグラフィティを挟むことで別のシーンを横から繋いだみたいに見えるショットに感動した
ストリートからの歴史を語ることで、歴史とされているマジョリティによって語られている一本の歴史に対して、市井の人々の複数の歴史を語り直してるから、壁画、壁画たちなんだろうなと思った
ただそもそもストリートアートはなくなるもので、ラストのそれが破壊されるハプニングや消えるのを見越したグラフィティを通じて、その歴史たちが消えていくことを示唆してもいるんだろうな的なことを感じた
そもそも最初の映画はどっかの光の入る角度によって絵柄が変わる壁画だみたいな話をジョナスメカスとかもしてたな的なことも思った
MUBIで見たけど英語字幕なかったので間違ってるところあるかもしれない