【お前がどう感じるかで人生は変わる。その完成度は高く2回目に気づく伏線もたくさんあります】
こちらも友人のおすすめで鑑賞。
台湾で育ちアメリカでビジネスをやっているチーが祖母の葬式のために地元へ帰る。そこで思い出す幼少期との対比とは・・
昔見たドブ川にいろんな思い出を思い出しながら物語は進む、当時やんちゃだったあいつは、お金持ちだったあいつは、いじめれていた彼女は。みんな大人になりいろいろあり、でもあの時歌っていたガッチャマンは忘れない。
誰の夢も叶わなかった⁉︎ それは違う、きちんと叶えてるはずなんだ。
それでも、永遠の幸せなんてのも逆にねーんだぜ。
この映画のすごいところは政治や経済をかなりシャープに突っ込んでるところ。台湾の学生運動や大統領選挙、災害など史実に基づいてるのがとてもリアルなのだ。
また、出てくる登場人物に全く嫌な奴がいなくて落ち着ける。正確には考え方が違ったりはあるんだけど、そこがとても綺麗に描かれている。
まるでちびまる子ちゃんのような家庭環境、おばあちゃんがいて、だらしない親父とちょっと抜けている母親。でも、一生懸命生きている。
どこかでレールを間違えたわけではないのに人生にはいろいろある、そう普通の人生なんてないのだということを気づかせてくれる、甘くてビターな作品。
