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ミッション:8ミニッツのAKのレビュー・感想・評価

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)
3.6
アメリカ陸軍パイロットの主人公が、列車内で起きる爆破テロを防ぐため、同じ8分間を何度もタイムリープで繰り返しながら犯人を探し出そうとする話。

数あるタイムリープものの中でも、良作として語られている本作をようやく鑑賞。

密室劇とか大好物だから、ほとんど列車の中だけで展開するこの映画もかなり楽しかった!

でもなにかが物足りない…。

確かに良くできた作品だけど、そこまで主人公に気持ちが乗れないというか、なんか消化不良というか。

タイムリープものの王道とえいば、正しい選択へと導く為にミスを繰り返しながらも解決へと近づいていく、という展開だと思うけど、93分という尺もあってか、クライマックスへのストロークが短すぎてイマイチ気持ちが乗れないまま話が終わってしまった感がありました。

そんな数回のタイムリープで大事な物事解決しちゃうの?そして見知らぬ相手をそんな簡単に愛せちゃうの?みたいな…。
モヤモヤ感が映画を観た感情以上に沸き起こる。

でももう1人の私が囁きかけるのです。
「ははぁん。分かったわよ。この映画はそんな面倒臭い感情で観る作品じゃないのよ」と。
「タイムリープものは小難しい理屈なんて考えていたらキリがないの。だから勢いで楽しめばいいのよ」と。

なるほど。確かにそうかもしれない。

私がこの映画で大好きなのは、冒頭からいきなりストーリーの本筋に入っていくところ。
詳しい状況説明やセットアップは後から描いて、観客に説明不足のままいきなり本題から入っていく展開はかなり好み。

やっぱりサスペンスはハラハラドキドキをいかに早く提示するかがポイントだと思うから。

でも欲を言えばやっぱり最後にもう一盛り上がり欲しかったかな。
なんかあっさりし過ぎてる感があって。

でもそんな時でもももう1人の私が囁きかけるのです。
「それだけ映画にのめり込んでいた証拠じゃないの?」と。
「夢中になったからあっという間に終わったように思えるんじゃないの?」と。

そうかもしれない。
確かに私が知らず知らずにハマってしまっているという事かもしれない
知らんけど。

関係ないけど、ジェイク・ジレンホールって、ルパン的な顔の造形に加え、松本人志みたいな目をしていますね。
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