Jasminne

日本フィルハーモニー物語 炎の第五楽章のJasminneのレビュー・感想・評価

5.0
最高傑作なのに未ソフト化らしい。

風間杜夫は甲斐性がなさそうで楽器がよく似合う。麻雀牌も似合うけど。
松田優作や又野誠治なら田中裕子を張り倒してそうなシーンもあるけど風間杜夫から暴力の匂いがしないから安心して見ていられる。

東洋放送となってるけど実際のところフジテレビなんだよね。フジテレビは昔労働争議をたくさん抱えていてその時の労組の幹部が日枝久なんだから事実は面白い。ライブドアにフジテレビが買われそうになった時に反動オヤジみたいに見えた日枝久だけど本当の反動つーか頭空っぽは堀江のほうだったわけだし。

演奏のシーンも秀逸で役者がうまいから本当に演奏できるんだねって思わせてくれた。あっぱれである。

オープニングのクレジットには長塚京三の名前はなかったけどすごく目立っていて長塚京三プロモーションムービーとも言える作品だった。81年の本作だけど80年代の長塚京三人気はすごかったと50代の人が言っていた。長塚京三の快進撃の始まりを予感させる活きの良さだった。
パーラメントの時の声の長塚京三。今の長塚京三は声がジジイだけどこの作品の時は若いから声がいいんだ。

浜田光夫とか日活スターも出ていてどこを切り取っても傑作である。

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