marutabatsuo

ペイン・アンド・グローリーのmarutabatsuoのレビュー・感想・評価

4.1
心身ともに疲れ、生きる目的を見失なった映画監督が半生を回想。
母との思い出、わだかまりのある俳優、過去の恋人、幼少期の鮮烈な体験……。
現在と過去、現実と作品世界がオーバーラップしながら体と心の痛みをゆっくりと解きほぐしてゆく

大きな謎があるわけではなく、言わばただの回想なのだが、オープニングの母らが歌うシーンから世界の豊かさに吸い込まれる。ゆっくりと解けていく痛みと再び湧き上がる生きる気持ち。見ている側の心にも力が湧いてくるような余韻がたまらなくいい