世界的にヒットした同名ベストセラーを、チョン・ユミ&コン・ユの3度目の共演で映画化した人間ドラマ。
女性が直面する生きづらさを浮き彫りにする。
結婚·出産を機に仕事をやめ、育児と家事に追われるジヨン。
最近彼女の様子がおかしいと夫のデヒョンは精神科を訪れるー
心ない言葉に傷ついて、
何気ない言葉も勘ぐって、
そんなモヤモヤやイライラを一人で抱えこんでるうちに、
自分の気持ちを代弁するように、
別の人間が憑依して、イタコみたいになっちゃうんだけど、、(笑)
ほんとあるあるでスゴくリアル、
それこそ現代の女性たちの気持ちを代弁している。
韓国でもっとも一般的な名字と、当時生まれた女の子に一番多く名付けられた名前を合わせたタイトル、
これは特別な出来事ではなく、ありふれたどこにでもある出来事だと言いたいのだろう。
息子が一番大事にされる家父長制、
女たちは子供の頃から当たり前のように理不尽な目にあっていて、
兄の学費を稼ぐため、夢を諦めた母親世代はなおのこと、
姉、元同僚、ママ友たちも皆闘っていて、会話の中でその立場や苦悩をさらりと語らせるのが上手い。
「時代の流れに合わせないとな」
デヒョンはもちろん、男たちも変わらなきゃという意識を持っていて、
義母も決して悪い人間ではないけれど、
深く根付いた慣習はそう簡単には変えられず、無意識に彼女たちを追いつめる。
「おとなしくしないで！」
黙っていないで声をあげて！
声を上げられるようになったらきっともう大丈夫。
春はそこまで来ている。
