このレビューはネタバレを含みます
『はちどり』と関連付けるのはあまり好ましくないとはおもうが、主人公の年齢が時代的にも94年に14才となるので、その後の話としてぴったりはまるのが困る。
女性であるだけで如何に人生の選択肢が塗り潰されるのか、と云うお話。
わたくしは男性なので考えさせられるのは当然で、いままで考えもしなかったのが問題で、いいから行動しろとも思うがそれすらも間違うような気がして、何とも云えぬ焦燥みたいな重みがずしりずしりと全身を押し潰してゆく感覚。
ホントにねポリコレとかはどうでもいいけど、大切な人が生き苦しさを感じているなら一緒に考えるべきなのですよ。他人と違っていても、損得とかでもなく。
と、頭で判っていても人は間違うもの。
この映画での描写がステレオタイプだとの批判を見掛けたけども、
いやいや、そう捉えるのがもう気付けていないのでわ。舞台は韓国だけど未だに日本でも我が周りでも似たようなことは起きてるよ。
深刻なのはそれを良いこと正しいことをやってあげている、と疑わずにしていることでね。
気付いたのなら、気付かないふりはもうやめよう。