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淪落の人/みじめな人のXXXXXのレビュー・感想・評価

淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)
4.5
『八仙飯店之人肉饅頭』で知られる、アンソニー・ウォン主演!介護をテーマにした珠玉の人間ドラマ!

足が不自由な老人リョンと、フィリピン人家政婦エヴリンの間の心の交流を描いた作品です。公開後、なかなかDVDや配信にならなかったけど、ようやくリリースされ、悲願の初鑑賞!!

かつては、香港三級片(成人映画)にてゲロゲロスプラッターやら、エロエロ映画に出まくっていた、アンソニー・ウォンが、ハートウォーミングドラマに挑戦!サム・リーや、セシリア・イップなどの、かつての香港映画を彩った、懐かしい顔ぶれも揃っています。

お互い言葉が通じなくても、近くの市場でぼったくられても、絶対にめげないエヴリン。
彼女は写真家になる夢を持っていたものの、挫折して香港へ家政婦としてやってきます。

アンソニー兄貴は、皮肉屋で身体が不自由なことから、家族に引け目を感じています。
そんな彼は、エヴリンとの生活を送っていく内に、本来の優しい心を開いていくって展開です。
エヴリンが、本人の努力により、写真家としての道を歩む姿には感動しましたね。
ラストシーンがとても美しかった。

実は香港では、フィリピン人の出稼ぎの家政婦がかなり来港しており、香港ではスタンダードになっているそうです。

この作品は、大事件も起こらず、二人の何気ない日常が静かに流れる作品で、とても静かで爽やかな作品に仕上がっています。
香港の四季と重ねながら、夢を持つことや、人生の在り方について描いております。

アンソニー・ウォンは、今作にて香港金像奨の最優秀主演男優賞を受賞!
そして、2019年の香港騒乱により、民主派を支持した事から、中国政府からマークされてしまい、現在は台湾に移住したそうです。
また、アンソニー兄貴の作品が見られることを心待ちにしています!
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