Hiro

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコのHiroのレビュー・感想・評価

3.5

”この街を憎まないで。”

全身防護服の白人たちを見つめる
黒人の少女。冒頭からインパクト大。
チェルノブイリ系の環境汚染を軸に置いた
作品かな?と錯覚するような入り込み、、、

主人公は車もスマホも持たない
”低所得者”の青年、サンフランシスコ
のように急勾配の坂ばかりの街を
スケボー移動しまくるナイスガイ。

これは彼がかつて家族と住んでいた、今と
なっては家賃が100万ドルもする高級
住宅街に建つ思い出の家を親友と取り戻し、
そしてそのどちらともと”決別”をする話。

個人的にはパラサイトみたいに”格差社会”に
スポットライトを当てた作品に惹かれます。

貧しい労働者が暮らす地域か住民が
追い出されたりするということが、
この30年~40年の間にに世界の各地で
起こるようになった。この現象を
”ジェントリフィケーション”という。
コロナ禍で人生にとって、本当に
”必要なものとは何か”を見つめ直したい
今だからこそ、この作品は自分にそれを
”整理”するよう語りかけくれた。

オバマ前合衆国大統領のイチ押し
らしいのこの作品。今度一緒に観ま
しょう。ポップコーンにバターをかけて。
Hiro

Hiro