ぽち

スーヴェニア 私たちが愛した時間/ザ・スーベニア 魅せられてのぽちのレビュー・感想・評価

2.2
ジョアンナ監督の監督としての力量は出ていて、演出や描き方はオリジナリティを感じるが、どうにも主役2人のキャラクターにまったく魅力を感じられない。

と言うか、世の中舐めきった生き方に感情移入どころか、怒りを覚えるのは私だけだろうか?

ダメ男に入れ込む女という図式だと、どちらかのキャラに共感し魅力を感じる事ができないと、単なるバカップル物語になってしまう。
今作がまさにそれ。

ジャンキーな男はそれだけでも悲惨だが、小銭を女にせびり泥棒をしおまけに上から目線という最悪野郎。共感どころか同情心もまったくわかない。
ヒロインは一見健気に見えるが、25歳でバイトの一つもせず、親に学費を出してもらっていて、男に貢ぐ金まで「機材費」と嘘を言って借りるってのは許せる範囲を超えている。
親が金持ちという設定なので、結局世間知らずのわがまま女に見えてしまうのもマイナス。

各賞をとり評論家絶賛というふれこみの今作だが、何が良いのかまったく理解に苦しむ。
主人公の生き方から何を読み取って「良い」と思うのだろう?
男が亡くなった悲しいロマンス?いや、感じられないでしょ。
女性の成長?いやいや、最後まで親の脛をかじり骨までしゃぶる勢いで、まったく成長してないよね。

ストーリー、キャラクターにまったくノルことが出来なかった作品。


余談。
大きな声では言えないのだが・・・・・・・・
ジャンキー野郎演じたトム・バーク。顔があの人に似ていて・・・・おまけに女に寄生して生きるキャラクター。
ほら、先日ロイヤルファミリーの誰かさんと結婚した、自称弁護士の・・・・・
ぽち

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