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いなくなれ、群青のichiのレビュー・感想・評価

いなくなれ、群青(2019年製作の映画)
3.2
捨てられた人達の島、階段島。
この島には魔女と呼ばれてる者に管理されていて、この島から脱出する為には、自分が無くしたものを見つけなくてはいけない。

この島の人達が皆そうであるように、ある日突然つれてこられた七草。
この島ではしばしば奇妙なことが起こるも普通の生活がある。
七草はこの島の秘密について考えたり、ここでの生活を出ようとしていない住人に違和感を感じるも、七草もまた何を起こすわけでもなく生活していた。
ある日、小学校からの付き合いのあった真辺とこの階段島で再開する。
真辺は積極的にこの島から出る方法を探し始める。
無くしたものとはなんなのか。
この島の秘密とは。

真辺が勇ましくこの島の不満や違和感を口にするシーンが好きだった。
セリフのひとつひとつのリズムや言い回しが綺麗でここちよかった。

ちょっと癖のある映画。
好き嫌いが分かれるだろう。
多感であった学生時代の自分だったらこの映画からいろいろ気づきや学びを得て、ほくそ笑んでいたことだろう。
こういう哲学っぽいセリフの言い回しやシーンの展開、描写の映画は何か自分も頭良くなった錯覚ができ、大好物だった。

あくまでかつての話。
正直眠くなってしまった。
退屈ではないけど退屈と感じさせてしまうような映画だった。

年を重ねた僕はネバーランドに行けなくなってしまったかの如く、学びや気づきを失ってしまっているのだろうか。
若さとは求めても求められないんだな。
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