けんたろう

HUMAN LOST 人間失格のけんたろうのネタバレレビュー・内容・結末

HUMAN LOST 人間失格(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

マダムがどエロいおはなし。


この絵…この声…もうアニゴジじゃねえか❗️
てか「全人間失格」ってw
というノリで観に行きました。

結果、人間失格のオマージュ多数。
特に「第○の手記」や登場人物の名、世間つまり人間の幸福観と自分のズレなどあって面白かった。

また原案のヨシ子が精神的に殺されるのを、その相手も含めてこの映画の世界観に合わせていたのは上手いなぁとも思った。


物語の始めから色んな用語が飛び交っていたが、それは徐々に分かってくるものなので問題なし。
けれども、それはちょっとなぁ…と思ったことが一つある。ずばりラストのことだ。

「恥の多い生涯を送ってきました。」
こんなにも惹かれ、またこれから何が始まるんだというオープニングから一転、
「恥の多い生涯を送ってきました。」
えぇーーーーー😩😩😩😩
なぜ君はその道を選んでしまったんだ…さすがにそれはねぇぜというラスト。
"美子の意志をくみ取って"ということは分かるが、それなら『孤狼の血』のようなものを期待しちまうよ。
もうとにかく、このラストが大嫌いだ。

その場で繕うだけの生活を送ることにしたのは、もはや小説『人間失格』における始まりの葉蔵である。
結局は映画『HUMAN LOST 人間失格』はその原案を膨らませようとは思わなかったということに行き着く。なんのための映像化だろうか、疑問でしかない。

アニゴジの最後も、今作の最後と似ている部分はあるが根本のものは違う。前者が好きだった分、なんかすごく残念でならなかった。おわり。