夢生

カーライル ニューヨークが恋したホテルの夢生のレビュー・感想・評価

4.0
正直カーライルホテルって耳馴染みのない名前だった。 ”メットガラ”や”セックス・アンド・ザ・シティ”の一場面でちょこっと登場した事くらいで、
ニューヨークアッパーイーストにあるセレブリティ御用達、一見さんお断り的五つ星ホテルで、庶民には高嶺の花だと思っていました。

ホテルを舞台にした作品は数あれど、主役はホテルそのものとスタッフ、セレブは脇役にすぎないなんて映画あったかな?

場面展開が早くて、ウィットに富んだエピソードが字幕だけでは拾えきれてない事が残念。もっと私に英語力があればなぁ。

絶対秘密主義を唱えていながらも、スタッフは皆人間味溢れいて、
とびっきりの笑顔とユーモアを欠かさない。
特に吃音のベテランコンシェルジュのドワイトさんのエレガントな事ったら!ゆっくりとした口調。佇まい。
ホテルのインテリアも素敵❤️ インテリアコーディネーターの草分け的存在ドロシー・ドレイパーによる内装はヨーロッパのアール・デコをカーライル風に味付けして上品かつ大胆。
そしてペントハウスからのセントラルパークごしのマンハッタンの眺めは絶景です。
「カフェカーライル」の壁面イラストは、ホテルのリュクス感からの外し具合が絶妙に可愛い。

カーライルホテルに、 ずっと暮らしている『主』のような方々が登場しますが、どの方もキョーレツなオーラを発していらっしゃるというか、本当のお金持ちの人って。こんなんなの?って思ってしまいました。
夢生

夢生