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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さんのichiのレビュー・感想・評価

3.6
4人家族の長男アキオ。
父は単身赴任で仕事人間。
父との唯一ともいえる思い出は小さい頃に初めて買ってもらったFFを一緒に遊んだこと。
しかし徐々にすれ違い父との会話も減っていってしまった。
大人になり広告会社に勤めるアキオ。
専務になるはずの父がこのタイミングで仕事を退職し家に戻ってきた。
父がどういった人なのか、何を考えているのか全く分からないアキオは、父を知る為にある作戦を思いつく。
それはFFのオンラインゲームの世界に父を誘い、そこで父とコミュニケーションをとるというものだった。
題して「光のお父さん計画」
そして、この計画の向こうに思ってもみない結果が待っていた。

口下手で不器用な父がゲームの世界でどんどんはっちゃけてく様が微笑ましい。
最後のボスと一緒に戦いにいくシーンには泣けてしまった。

ぼくもニンテンドーのどうぶつのゲームやスマホの最後の1人になるまで撃ち合うゲームを兄弟とするようになった。
昔、兄貴のプレイするゲームを後ろで見ているのが好きだった。
大人になり離れ離れになってもこうしてまたゲームの世界で繋がれるので、昔みたいに定期的に交流をもてている。
あまりゲームをするタイプではなかったけど貴重な家族との時間を持てるということで、ゲームをするようになった自分とどこか重ねて観ていた。

たかがゲーム、されどゲーム。

息子と父はもしかしたら一番照れ臭い関係になるのではないだろうか。
大人になるにつれ父がどれ程のことをして僕たちを守っていてくれたんだと理解していく。そうして父の大きさを知る。
まさに僕はそれを感じてる。

正直、GLAYを好きでエンディングを楽しみにしていたのだが、映画自体素晴らしかった。

父を思わずにいられない映画。
所々笑えて、そして泣けて、こころ温まる映画でした。
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