Ken

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さんのKenのレビュー・感想・評価

3.7
2020年209本目。
たくさん笑いつつ、すげーじわーってくる作品。

なによりアイデアが素晴らしい。
不器用で無口な父親をオンラインゲームに引き込み、そこで正体を隠して本音を聞き出そうとするお話。
ブログに書かれたものが原作だけど、これ実話ってすごい素敵だよな。

ちなみに原作ブログも読んでないし、ドラマ版も見ていないし、FF14はやったことないです。でもこの作品単体で全然楽しめます。

劇中はFF14の中の画面がすごい出てくる。たぶん3分の1くらいはゲーム内の画面なんじゃないかな。斬新。


お父さん役の吉田鋼太郎が最高すぎる。キャスティングとして適役すぎる。そして声がいいから、ゲームの中のときの声が似合ってて笑う。


若干お話のテンポがダレる感じあるけど、終始笑えるし、なにより終盤がじわじわくる展開。


あと、FFの曲って改めて聴くとやっぱり美しいよな。プレリュードをそういう場面に流すと、おおお!ってなった。



オンラインゲーム内だと本音が話せるってあるよね。
いろいろなコミュニティに属して生活を充実させよう!みたいな考えあるけど、オンラインゲームもそのひとつになりうるよね。
この作品のようにオンラインゲーム内の人間関係のおかげで、救われる人もいるし。
ゲームに対する古い価値観や偏見を持っている人にぜひ見てもらいたい作品。





2020年12月10日、追記。
原作者のマイディーさんがお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。
この映画見てからブログ読んだりしていたから、悲しいなあ…………
天国からもエオルゼアっていけるよね。
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