ミーハー女子大生

嵐の中でのミーハー女子大生のネタバレレビュー・内容・結末

嵐の中で(2018年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

25年前の少年を救ったことで現在の自分の人生が変わってしまった女性が、存在の消えた愛娘を取り戻すべく奔走する姿を描いたSFサスペンス。

嵐の影響で現在と過去が繋がり時空を超えて通信して過去を書き換えるところは『オーロラの彼方へ』、愛する娘を取り戻すために世界を変えようとする姿や苦渋の決断をするところは『バタフライ・エフェクト』を思わせる。
いいとこどりの設定だがまあまあ普通かなという印象。

というのも、娘グロリアが8分程度しか出演せずほとんどしゃべらないからあまりにも存在感が薄くて、しかも旦那が浮気していたせいで元の世界に戻らなくてもいいのでは?と余計なことを思ってしまったのが原因かも。
後述しますが画竜点睛を欠いた結末でした。
伏線の回収は上手くてここが伏線でしたよと過去のシーンを挿入してくれるので助かる。

物語には関係ないけどスペインの男性俳優ってみんな髭なので顔の区別が難しい・・・。
あれ?誰だっけこいつ?と思うことが多かったし。

少年のニコがヴァルピネダ駅で座って待ち続けて大人になってレイラになっていく場面が1番印象に残ってる場面です。
そこは良かったけどやっぱり最後が・・・
最後の自殺だけが腑に落ちない。
あそこもう少し改善できないものかな。

レイラが少年ニコに話かけた時、ベラが真実を知ったら屋上から自殺するから止めろと忠告し警察総動員でこっそり下に巨大マットかなんか用意してはい助かりましたー!
みたいなどんでん返しを予想した。
あ、それは別の映画か・・・。

またはレイラに触って真実を知ってそんな・・・と逃げ出したところに車が来てベラがはねられてしまい生き返らせるにはあの時に戻るしか無いという展開だったらまだ納得できます。
車にはねられるという伏線も回収できるし。
(一応ベラが飛び降りた真下に車はあった)

最後の世界線でベラとレイラが最後に出会う。
ベラはレイラに笑顔で話しかけていたけどまさか狙ってないよな?
これでダビドと別れてグロリアだけ連れてレイラと付き合おうってんならドン引きです。
あんたはレイラを捨ててグロリアを選んだんだから一石二鳥のおいしいとこ取りは許さんよ。

愛する娘との会話は
グロリア「ママ、どうしたの?」
ベラ「何でもない」
グロリア「悲しいの?」
ベラ「とても幸せよ。ねえこれは夢じゃ無いわよね」
グロリア「それは何?」
というたった会話30秒程度のやりとりだけ。

グロリアを助けたのにグロリアとのエピローグの薄さを見たら最後までレイラと関わらない結末の方がよかったなぁ。
あ、それは切ないハッピーエンドのあの映画か・・・。

ストーリー 3
演出 3
音楽 3
印象 4
独創性 3
関心度 3
総合 3.2