Ryoma

もみの家のRyomaのレビュー・感想・評価

もみの家(2019年製作の映画)
4.7
長閑な田園風景や桜などの趣深く美しい四季の景観、それに、大切な人の死・子どもを思う親の愛情と親の愛情に気づく子・育まれる友情・芽生える恋心などだれしも生きていれば多かれ少なかれ経験するであろう様々なことや心情が描かれていて、邦画の美点が溢れるほどに詰まった作品だと感じた◎

あるがままの姿を受け入れ肯定してくれる人たちの優しさ、そして、心にすっと届き響く彼らが発する言葉の数々に、自分の生き方をも肯定してくれるようで心が軽くなったのと同時に、自分もこの生き方で間違っていないんだと感じることができた気がする。人生生きていれば、ずっと順調にいく訳ではなく立ち止まることもあるけれども、それも含めて自分のペースで生きていけばいいんだよねと思った。

南沙良さんの演技はもちろんのこといいなあと思ったし、中村蒼さんが放つ優しげなオーラや名言に感情を揺さぶられた作品だった。
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