kazu1961

もみの家のkazu1961のレビュー・感想・評価

もみの家(2019年製作の映画)
4.4
▪️JP Title :「もみの家」
Original : ※※※
▪️First Release Year : 2020
▪️JP Release Date : 2020/03/20
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2020-637
🕰Running Time : 105分
▪️Director : 坂本欣弘
▪️Writer : 北川亜矢子
▪️MusicD : 未知瑠
▪️Cast : 南沙良、緒形直人、田中美里、中村蒼、渡辺真起子、二階堂智、菅原大吉、佐々木すみ江
▪️My Review
「いのち」を感じることができる、そんな素晴らしい作品です。
心に悩みを抱え不登校になってしまった少女が、支援施設での出会いや経験を通して成長していく姿を描いた作品ですが、その根底には「生」と「死」。。。すなわち「いのち」を体感することによってはじめて誰かのために生きていくことができる、そんな深いテーマが流れています。
田中美里の台詞「産まれてきてくれてありがとう」、故佐々木すみ江の台詞「親って儲からない商売やねえ」がズッシリと心に響きました。
富山県を舞台に、春夏秋冬すべての季節の移り変わりを撮りたいという製作サイドの意思のもと、まる一年をかけて撮影されたといいます。その夕陽に照らされた田園、雪景色、そして桜、そんな自然も「いのち」を感じさせてくれます。
そして、ヒロインの彩佳をみずみずしく演じたのは、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で数々の新人賞を受賞した南沙良。少しずつ心を開いていき、自分の殻を破り始めるく様子をみごとに演じきっています。さらに何と言っても故佐々木すみ江の包み込むようなおおらかな演技、90歳ならではのほんと存在感のある演技です。
作中の獅子舞を通じての南沙良演じる彩佳と故佐々木すみ江演じる優しいおばあちゃんとのくだりは涙が止まりませんでした。。。

物語は。。。
心に不安を抱えた若者を受け入れる“もみの家"に、16歳の彩花がやってきました。不登校になって半年、 心配する母親に促され俯きながらやってきました。彩花を、もみの家を主宰する泰利は笑顔で招き入れ、慣れない環境に戸惑いながらも、周囲に暮らす人々との出会いや豊かな自然、 日々を過ごす中で感じ取った大切な“なにか"に突き動かされ、 息苦しい時間を過ごしていた彩花は少しずつ自らの気持ちと向き合あっていきます。。。

ほんと、素晴らしい作品です!!涙。。。

追記、公開時が前後してますが佐々木すみ江さんの遺作は「記憶屋 あなたを忘れない」になるようです。

▪️Overview
「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で数々の新人賞を受賞した南沙良が主演を務め、心に悩みを抱え不登校になってしまった少女が支援施設での出会いや経験を通して成長していく姿を描いた人間ドラマ。心に問題を抱えた若者たちを受け入れて自立を支援する「もみの家」に、不登校が続いて半年になる16歳の本田彩花が入所した。心配する母親に促されうつむきながらやって来た彼女に、もみの家の主である佐藤泰利は笑顔で声を掛ける。そこで暮らす人々との出会いや豊かな自然の中で感じ取った大切な何かに突き動かされ、彩花は少しずつ自分自身と向き合うようになっていく。もみの家の経営者・佐藤を緒形直人、佐藤の妻・恵を田中美里が演じる。監督は「真白の恋」の坂本欣弘。(引用:映画. com)
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