もみの家の作品情報・感想・評価・動画配信 - 5ページ目

「もみの家」に投稿された感想・評価

物語としては、トウモロコシ畑を横目に制限時速を守って走る感じ。可もなく不可もなく。南沙良さんから目が離せなかった。特に出産を見守るシーンの表情には鳥肌が立ちました。自然すぎるほど自然だし、そういう表現があったんだとも驚かされました。そして、最後の桜の木の下の表情が、今までの彼女の作中とはまた違う表情でしたし、きっとこの子は俯いた役だけではなく、幅広い役ができるんだろうと確信しました。
きよこ

きよこの感想・評価

3.8
「嘘のような美しい景色…信じてみる?」

ありふれたストーリーだけど、その何気ない景色や人、距離感が優しい映画。人々の優しさに触れて何かに夢中になって誰かのために何かをしてあげたいと思える。優しさの連鎖。


わたしはいつのまにか子供の頃にタイムスリップしていた。

町のお祭りに参加したこと。
地区の奉仕作業をしたこと。
田植えと稲刈りを体験させてもらったこと。
あの頃はめんどくさいなって思う事もあったけど収穫の喜びは今では尊い経験だったな。


子どもが小学生になり、家庭菜園を始めた。
夏には娘たちと育てたトマトやきゅうり、なす、スナップえんどうを収穫。でっかいきゅうりは2人の娘の顔よりも長くて腹を抱えて笑ったね。

今は仕事にかこつけて草だらけ。
「役目を終えて土に還る」

含蓄のある言葉に勇気をもらう。

さあ!これからが勝負😋
個人的且つ普遍的な問題を最大公約数的落としどころに運ぶ為にぼんやりとした物語を展開する、お馴染みの内容。

気色の悪い道徳やけったくそ悪い倫理を押し付けてくる事もないけど新鮮味もなく、強いて言えば嫌いではない、くらいの感触。

ただ、出産の大変さを場面として、炊き立ての新米の魔力を絵面として、用意出来ていない点は完全な方手落ち。

全体、映画ではなくただのあらすじで終わっているように感じましたよ。
daradara

daradaraの感想・評価

3.7
嫌でも関わる他者のコミュニティ、曝け出した先には自分と変わらないものを持っている。

自分のせいじゃないこともきっとある。
そんなときはいっそ逃げ出してしまえばいい。

理想とはいかない現実の歪さ、美しさ。

理解ある者との出会いと別れを通して、少しずつ強くなっていた。

自己から他者へ。嫌悪から感謝。
他者を知ることで自身を知ることができる。
タカミ

タカミの感想・評価

3.0
不登校になってしまった少女が支援施設での出会いや経験を通して成長していく姿を描いたドラマ。
『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の南沙良が主演なので観てみた。
今作も自転車で爆走🚲💨
静かに山も谷もないストーリー。
観客はただ少女の成長を見守るだけ。
人と関わらずには成長できない。
なりたい自分になれば良い。
うーん。
物足りないかも🤔
春夏秋冬の四季、南沙良は良いです。
佐々木すみ江さんの遺作。
ただ穏やかで優しい映画を観たい方に。
奇跡的に地元の映画館でやってたけど自分含めて3人しかおらんかったの寂しかったな。
主演の南沙良さんをはじめ、出演した役者みなさんの演技が素晴らしい。作品の世界観に溶け込んでいた。
途中から映画ってこと忘れて場面一つ一つが実際にあったことかのような感じで観てた。
彩花の成長をゆっくりじわじわ追ってたらいつのまにかスタッフロールよ…
RII

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3.6
日常に溢れてる人の感情の成長を描いた。次の展開は!って期待せずゆっくりみれてよかった。
CSWPSW

CSWPSWの感想・評価

3.5
復帰作はこれと決めていた~
久々の映画館!それも遠征して
初の場所!ここ本日から上映と
タイミングがあったので鑑賞

観客:シルバー中心10名

もっと不登校や青春の苦悩を
描くのかと思っていたので
前半は非常に退屈であった

不登校に関しては殆ど関係ない
都会の核家族の女子高生
自我が芽生える際の人間関係の
上手く行かない感じ
誰しも通る道

田舎においての
都会には無い人との関わりや
死と生等を通じて
一人の少女の成長を丁寧に描く
まあ今更感は否めないかな…

沙良ちゃんはいい女優さんだね
緒形直人はなんか幼いなぁ

ヤンキーモエちゃん役の
中田青渚ちゃんがお目当て
赤ちゃん顔が超好み
現在Fan28名
今泉監督の「街の上で」や
「君が世界のはじまり」と
上映が控えてまっす!
「ミスミソウ」出演者から
羽ばたいて欲しい(>_<)
学校に馴染めない少女が春夏秋冬巡る季節とともに少しずつ成長していく様子を四季折々の美しい風景とともに丁寧に描いている作品。
余分なセリフは排除して、表情、仕草、描写、雰囲気でその場面場面の登場人物たちの関係性とか気持ちを表現しているのが素晴らしかった。
別に無理に生きなくていい。
世間に合わせなくていい。
自分のペースで、自分の生き方で生きていけばいい。
きっと未来は明るいから。
そう言われている気がしました。
技術的にも富山県の美しい風景を捉えた映像美とか、環境音へのこだわりとかも素晴らしかったです。
春夏秋冬で描くことで、農作物の成長と主人公の成長をリンクさせて描いている表現の仕方も良かったです。
そしてその成長を演技で体現している南沙良さんがとても素晴らしい。
主人公と同じように南さんも成長している感じが、この作品に説得力を与えていた気がしていて、その部分も作品の重要な要素になっていたと思います。
「大丈夫。ゆっくりと進もう」
songsilly

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4.0
生きることを描く映画


監督の前作の「真白の恋」が面白かったので、最新作のこの映画も見てみた。

・ストーリー
学校に馴染めず不登校だった主人公が、親によって半ば強制的に「もみの家」に連れて来られるところから話が始まる。

「もみの家」では、色々な事情から親元を離れた若者たちが、農作業をしながら共同生活を送っている。主人公もそこで生き、他の人とかかわることによって徐々に変化していく。


・感想
まず、音が印象的な映画だった。
撮影時にマイクで拾っていたのか撮影後に入れ込んだのかは分からないけれど、人の呼吸音や動作音、虫の鳴き声などの自然の音まで、環境音がすごい耳に入ってくる音づくりになっていた。

普段の生活ではあまり意識していないことだけれど、生活の中にはこんなにも音があふれてるんだなぁ、と再認識させられた。

逆に雪のシーンでは、雪が音を吸うことによる無音が強調されていて、そのコントラストも面白かった。


もう一つ印象に残っていることが、自然のサイクル。作中では季節がちょうど一巡する構成になっていて、季節が進むに従って、作物が成長し、収穫され、また時には枯れるまでが描かえる。

考えてみれば、そのようなサイクルは、植物に限らず人間にも当てはまることで、時間が経つ中で成長し、最後にはこの世を去る、というサイクルは人間も同様だ。

その期間の長さは両者で違いはあるものの、サイクルが順に回っていくことは生物として自然な姿であって、それに人間も組み込まれているんだな、と思った。当たり前のことなんだけど、何気なく生きているとそれを実感することは難しい。


最後にもう一つ印象的だったのが、人と人とのかかわりの姿だった。

この映画でも、また、自分の普段の生活でも、「ご迷惑をおかけして〜」という言い回しは良く聞く言葉だ。そしてその言葉の裏には、人のお世話になるんじゃない、迷惑をかけるもんじゃない、という意味が見える。

でも、基本的に人とのかかわりってそういうものなんじゃないかな、と。

例えば、この作品だと、仲良くしてくれているおばあさんのボタンを主人公が直してあげようとするシーンがある。これは、おばあさんが主人公に迷惑かけている、と言えてしまうかも知れない。

でも、主人公はやりたいからしているわけだし、実世界でも、そのような打算的じゃない、思いやりによって人間関係はできていくものなのではと思った。


という感じで、都市で暮らしていると忘れてしまいそうになる、人間と自然の関係や、人と人との関係について、改めて考えてみることを提案してくれるような映画だったと思う。

おそらく新型コロナの影響を興行的にも食らってしまった映画だと思うけれど、これにめげずに次回作も作ってほしい。