Denkishino

TENET テネットのDenkishinoのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.3
よく理解はできないけれど、感覚的に不思議な納得感のある映画でした。

雰囲気が妙に好きで、特に音楽の効果がとてもあったように感じました。
逆再生にも関わらず不快でなく、シーンとの相性がよく練られたものであったと思います。
役者としてはロバートパティンソンが非常に魅力的だったと思います。彼の演じたニール無くしてこの映画は成り立たないでしょう。
ラストシーンは、ニールの結末を知った主人公の気持ちをしっかりと観客が受け取れる状態を、ストーリーではなく、ロバートパティンソンのおかげで作られていたように思います。

考察などはかなり読んだり聞いたり考えたりしましたが、矛盾点をつけばかなりありますから、これは「考えるな、感じろ」が適切ですね笑
未だにわからないのは、オペラハウスのニールが順行なのにどうやって逆行弾を撃てたのか…。予め逆行状態で準備したのか、バーバラの説明のときの「逆行弾」という代物を使ったのか…。

それはさておき、逆行という事柄を映像で現した面白さ。
わからないことだらけなことが、この先どうなっていくのだろうという、結末への興味を引き付ける強い要素であったと思います。

なぜか私にとっては何度も見たくなる映画で、5回は観た気がします。
考察のためにというより、テンポが自分に合ってたのでしょう。
たまにそういう映画に出逢いますね。
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