伏見の剛力

TENET テネットの伏見の剛力のレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
3.7
巷では考えるな感じろと言われてますが俺から言わせれば映画なんてものは考えさせるな感じさせろとSM痴女クラブに通じる精神で鑑賞したいってもんですよ。

ですがSM痴女クラブと言えどノーランはマグロを許しません。お前が痴漢になれと言わんばかりのセルフサービスを強要してきます。
2回観て2回インセプションしたインセプション、映画館で途中でトイレに行きそのまま帰宅したインターステラーなど中途半端なままの過去作を攻略しないことにはテネットもインセプションしかねません。

3回目でインセプション、2回目でインターステラーを自分の物にし、予習としてTwitterでジョシュアさんというライターの方がエントロピーについて詳しく説明してくださいました。

このエントロピー、分かりやすく言うと私が浜辺美波ちゃんに顔面に痰を吐かれるとします。

痰は私の顔にベッタリ、この痰は私の顔についた時点で私の物です。決して浜辺美波ちゃんの物ではないのです。

この痰が自発的に浜辺美波ちゃんの口に戻ることはなく私の顔についた痰が滴り落ちそれを私が舐めて味わう確率これは100%の真実。

これはエントロピー(乱雑さ)が増大しているから痰の時間の流れが浜辺美波ちゃんの口から私の顔へと順行していることになります。 
エントロピーって見えるものなのか?見えません多分。
温度みたいなもので上がれば暑い、下がれば寒いと感じれますよね、これと同じように上がれば順行、下がれば逆行みたいなものですよね?ね?


じゃあこのエントロピー(乱雑さ)を減少させて順行する確率を下げることにより私の顔から痰が自発的に浜辺美波ちゃんの口に戻る確率が0%から上がったら痰の逆行も可能なんじゃねぇの?てことですよ。はい?

ですからねこのエントロピーというのは目に見えない力が多いほど順行して少ないほど逆行するやつでなんか映画の中ではあるものを使ったらだれでもできるそうです。
もうエントロピーとかどうでもいいですよ忘れてください。

なんの話でしたっけね、とりあえずなぜ逆行するのかは考えるだけ野暮ですよ。逆行はします。それだけです。
あとタイムトラベルではないことやエンドゲームのパラレルワールドっぽい設定や過去や未来や挟み撃ちや大変ですよ。
序盤の銃の弾の説明で隣の人が「難しい…」と漏らしていましたし後半なんて斜め前の裸の大将の人はずっと頭を押さえてましたからね。

個人的にはインセプションよりは分かった気になって楽しめましたね。
時間とスパイの要素なんて映画で観まくってますし問題は逆行だけです。
インセプションはこれに夢が足されてますからね。イカれてますよ。
はっきり言って専門用語や急ぎ足の展開に置いていかれても問題ありません。
重大なのはいつ誰がどこでどうやって逆行または順行しているのかこれさえ押さえておけば楽しめると思います。
007の敵の目的やボンドガールの事情などシリーズ通してあんまり思い出せないですよね?そうです。大事なのはどうやって敵を倒したかです。
勝てばいいんです勝てば。

IMAX観終わった今でもロボトミー手術を受けて脳みそが掻き回されて焼けたような感覚で口から泡を吹いてます。

私から言えることはとりあえず考えるな感じろですよ。













 
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