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TENET テネットのbiyaのネタバレレビュー・内容・結末

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

ぶっ飛んでる。逆行(逆再生)を物語に組み込む発想、今までに観た事なく凄まじく興奮した。逆行しているのに、時間は進んでいく?ってところで脳が追いつかず何度もフリーズ。ストーリー的には、ヒロインに固執する一目惚れが薄い印象だったり、情報が少な過ぎて登場人物を理解出来なかったりするが、この世界観と逆行アイデアについて観客に刻みつけようと、シーンが次から次へと迫ってきて、密度が無茶苦茶濃くなり、常にボディブロー息継ぎ無し。一瞬でも目を離したり、意識を飛ばすとついてけなくなる気がして、もう観る側も必死。バックミラーに傷がついていたから逆再生入るとか、ああこれきっと主人公同士でバトってる(オスロ)とか先の展開が何となく読める。最初のシーンは、時間軸的にはもしかしてラストの方?脳が追いつかねえ。逆行部隊と通常部隊が一緒になって戦って建物が壊れたり再生したり、再生している壁に吸い込まれたりともう無茶苦茶、発想が凄すぎて絶句してた。その中でタイムリープしてるニールとか、要素が重なり過ぎて、やっぱり脳が追いつかない。
主人公が結局全てを握ってたのもインターステラーだし、ロシアで部隊攻撃するのはダンケルク、逆行再生の時間操作はインターステラーであり、インセプションであり、過去作の要素をぶち込みまくってどえらいものになってる。
音楽も最高。耳を劈く逆再生のような唸り上げてる高音の弦楽器、常にフルテンションでむちゃ高揚。ハンスジマーじゃないのね、ノーラン音楽センスも半端ないっす。
飛行機を金庫に突っ込ませるとか、ロシアのバトルとかもう派手過ぎて笑えた。お金どんだけかけんだよ。
難解過ぎて、もう一度観たい、今度はIMAXで。
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