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TENET テネットのhamawwoのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.5
TENET。劇場を出て、人がまっすぐ歩いている姿に違和感を覚えたほどの没入感。こういう時間モノは最初から最後までずーっと記憶しておく必要があるためものすごい疲れる。知的好奇心をグッサグッサ刺してくる観後感心地よい。わかった気になりたい、ものすごい面白いと言いたい映画だなと思いました。

ネタバレ気味**********

1回目は純粋に見たい思いから、純粋に見ました。

ガワの話。
1年前からずっと楽しみにしていたノーランの最新作。
期待値コントロールが難しい。
とりま冒頭で「TENET」のタイトルが出てきたときに、ああ回文になってるのね、と一瞬客観的になる。が、そこから一気に没入していったのは、きっと全て音楽、いや音響のせいだと思う。
※以下の作品を引きずる
https://filmarks.com/movies/87160/reviews/96745094

IMAXウーハーエグい。当然映画館で見るべき作品。
音楽がジマーさんじゃないのがものすごい悔しい。
ロバートパティンソン良いよいよいよ〜!!
Audiって逆走でもBMWに匹敵するエンジン積んでるのかな笑ちょいちょいトヨタ車出てきたり、出てくるクルマの種類は配慮してるんだろうな〜。

ナカの話。
正直全てわかったとは言い難い。
安易にタイムリープものという括りにするのはもったいないが、あえてそうするとすると、当然インセプションやメメント、他作だとハリーポッター3作目のアズカバンの囚人あたりが頭によぎる。
ただ、決定的な違いは、単に過去に戻って再度同じ過去を変えていくのではなく、過去に戻って周りが「逆行する」世界を、リアルワールド好きのノーランさんが描いているというところにあると思う。
時間モノは、一瞬一瞬の発言や描写がクライマックスの伏線になりうるので、見ていてとっても疲れる。
結論を知った今、もう一回見たい。

今回は私の知的好奇心の根源となる価値観の「自己言及性」「メタ認知」「メタフィクション」的な要素は薄いのかなと思うのは、まだ物語全体を理解し切れていないからだと思う。
ただ一つ理解できた点は、飛行機が格納庫に突っ込むシーンで「絶対に奴らには気づかれない」発言、この「奴ら」という言葉には私たち観客も含まれているというメタフィクション。目線誘導というべきか。

今、こうして振り返っているとふつふつとその面白さに気づき始めてる。
ここは分からなかったんだけど、分からないですいいんだよね?と確認したい。あるいは見逃してるところあるよ、と指摘されたい。
例えば、最後は誰と戦ってるんだっけ?とか。
もう一回見るか、解説を読むかして、もやもやを解消したい。

とりま帰りのBGMはTENET一択。
ブラックパンサーを彷彿とさせるBGM。
普通に運転してて、怖くなりました。

10点満点にしない理由は、以下二点
・伏線含め全て理解し切れていないため
・音楽担当がジマーさんではないため
何はともあれ、好きと言いたい作品で、確実にもう一回見ると思います。

追記**********

エリザベスデビツキさん麗しすぎなのに、1990年代生まれと知ってもう世界は怖い…

映画を見た後に、予告編を見返すのが好き。

音楽担当がブラックパンサーのルドヴィグゴラソンと知り、納得。

そういえば、あの呼吸できないところも10秒だったな〜

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TENET
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