いくた

TENET テネットのいくたのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.9
●時間を逆行する

1回目 ユナイテッド・シネマ 20/9/15
2回目 シネマシティ 20/10/9
3回目 Netflix 21/8/23

卒論のために3度目の鑑賞。男のロマンが詰まりに詰まった難解映画

▶感想
"What's happend, happend."

『テネット』の何が素晴らしいって、圧倒的な未体験な映像。高速道路での逆行カーチェイス、スタルスク12での挟撃作戦、オスロ空港でのアクションなど、枚挙に遑がないが、見たこともないような映像に目が離せなくなる。ノーランの新しいものを創ろうとする精神に、改めて惚れた。

逆行をテーマにした「タイムトラベル」の映画であるため、しっかりと伏線が隠されている。序盤のオペラハウスでの、逆行弾の謎が、最後に繋がってくる辺りが最高。難解なだけあり、考察を観るのが凄く楽しい。

これだけSFチックなのに、『インターステラー』然り、ふんだんに物理学を応用させてくる辺りがそこらの映画と違うところ。エントロピーとか、陽電子とか、タイムトラベルが科学的に証明されているようでワクワクする。

この映画から、"名も無き男"を演じたジョン・デヴィッド・ワシントンのファンになった。ケネス・ブラナーの演技も腹立たしくて好き。
音楽も素晴らしく、OSTを何度聴き返したか分からない。かなり、好き嫌い別れるようだが、ノーラン好きの自分としては、これ以上無いほど好き。
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