リアル指向のノーラン監督がついに出してきたスパイ活劇。そこにタイムトラベルを組み合わせて、何だかよく解らないが凄い映画を体験させてくれる娯楽アクション大作。
冒頭から緊張感溢れるテロリストとの攻防戦で魅せてくれつつ、主人公をスカウトして、世界を破滅させるとある兵器を持つ武器商人と対峙するストーリー事態はこれ以上なくシンプル。
問題とも言えるのはトッピングのタイムトラベル。
こいつが新しくてややこしい。
とは言えややこしいのは設定なので、映画を見ている間は謎の相棒ニールとのバディ感と、リアル指向のアクションで楽しませてくれますし、そこにタイムトラベル要素を加えることで、予告編に有るような転倒した車が元に戻るといった、奇想天外でこれまで観たことない映像を
体験することができます。
細かい設定など、二回見ると理解できた所もあれば逆にもやっとする所が出てきます。
色々インタビューなど見ると、タイムトラベルの科学的な追及よりも、監督が見せたい画面ありきな感じがします。
それは映画館で観客に特別な体験をして欲しいと願うノーラン監督の真摯な思いであり、本作はその特別な体験ができる作品でした！
