のめ

TENET テネットののめのネタバレレビュー・内容・結末

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

話題作を映画館で観てきた。
開始早々、音の迫力に圧倒された。
やっぱり映画館は良い、と再認識。

色々疑問あるけど、1番しっくりこないのは「世界線の設定」について。

タイムスリップ系は、(かなり雑だけど)大きく分けて二つあると思う。
①世界線Aの過去を改変することにより、世界線Aの未来が変わる(ことをテーマに物語が進む)映画
②世界線Aの過去を改変することにより、世界線Aの未来は変わらないが、過去改変を起点に世界線Bが生まれる(ことをテーマに物語が進む)映画

自分の認識だと、バックトゥザフューチャーは①で、アベンジャーズエンドゲームは②。
(誤っていたらごめんなさい。どの映画も厳密に区分することはできないから、指摘されるべき点はたくさんあると思う…)

で、このテネットって映画は①だったのか、②だったのか。

主人公がタイムマシンで過去に戻ったとき、時間が逆行していた。
タイムマシンに乗る世界線がAだとすると、
タイムマシンから出てきた世界線はA?B?

・タイムマシンから出たときの世界がAだとすると…
世界線A(とそこで生きるヒロイン)を救うために主人公はタイムマシンに入った。そして結果、世界線Aを救うことに成功した。

・タイムマシンから出たときの世界線がBだとすると…
世界線Aを救うためにタイムマシンに入り、出たのは世界線B。そして再びタイムマシンに入り世界線Cへ。これを繰り返すことによって最終的に主人公が生きる世界線Xは救われた。しかしBやCに生きる世界の人々は救われなかった。

……というように、世界線をどのように解釈するかだけでもぐちゃぐちゃする。

この世界線の解釈を踏まえた上で、主人公やその仲間が助けたり助けられたり戦ったりするときに物語の矛盾は無いか考えてみる。

世界線Aに生きる主人公(主A)が戦ったのは世界線Aからやってきた主Aなのか。もしくは、世界線Bからやってきた主人公(主B)なのか。

仮に、主A対主Aだとすると、世界線Aは「一つの世界線において過去や未来を改変することが可能な世界線(α説)」ということになる。だって、映画の物語を進行していた主人公(わかりずらいのでこれを「真A」とする。真Aは主Aと同じく世界線Aに生きるが、映画を進行していた主Aということで、ここでは表記だけ区分した。)は、救われた未来にするために色々頑張ってたのだから。
だとすると、真Aが生きる世界は救われ、真Aと戦った主Aの世界(繰り返される世界線A)も救われる。でもそれって、つまりは「なにをやっても救われる未来しかない(β説)」ってことなんじゃないか。
でも、α説とβ説は両立しない。
この場合は、オチとしてはβ説ってことでいいのかな?

では、主A対主Bの場合はどうか。
もう考えたくない。

そもそも、タイムマシンから出たときの世界は逆行してるから、世界線Aの「巻き戻し」「通常再生」を繰り返してる、ってことでいいのかな?

結局、このレビュー書いててもごちゃごちゃは解消されなかった。これは、俺が最初に立てた前提が間違っているのかな。でももう考えるのはやめよう。


【結論】
内容を理解しようとすると難しくてよくわからないけど、アクションシーンとか迫力があって楽しかったです😄
のめ

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