ハリボ

TENET テネットのハリボのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.2
【2020年146本目】

目標が決まれば、ゴールも決まっている。

ガチノーラン節。
時間にこだわり続けた監督が出した時間の答えのようだった。

人間は現状一定方向に生きる時間の中でしか生きることはできない。
例え、時間の概念を崩せたとしても自分が過去の記憶を引き継いで、未来へ生きようとするならば、いずれ迎える死へと進んで生きていることと変わりはしない。

だとすれば、どう生きるかが重要だ。
本作の主人公は、自分が主人公であることにこだわって進んでいく。
これはすべての人類にも言えることだと思った。
限りある生という時間の中をどう使うことが大事なのか。

ただ、時間に流されて老いていくことは簡単だ。
もし自分に武器があるならば、もし成し遂げたいことがあるならば、人生を豊かにするならば考えて行動しなくてはならない。

目標が決まった時点で、ゴールの地点も決まってる。
後は自分がその道を開拓できるか、どうかだけなのだ。
時間に支配されるのが人間なのであれば、時間をうまく利用しなければならない。

と、解釈してみました。
新しい映像表現の数々でしたが、インターステラーのような極地的な感動に至らなかったのでこの点数。
あらすじも予告も見なくても、どうしてもハードルが上がってしまいますね、この監督は。
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