真っ黒こげ太郎

TENET テネットの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
3.8
ベネット!?殺されたんじゃ!?

残念だったなぁ。トリックだよ!


テネット!?見るつもりなかったんじゃ!?

残念だったなぁ。ショッピングのついでだよ!



オペラハウスで起きたテロ事件のどさくさでCIAのスパイを救出した名無しのイコライザーの息子(以降、”名もなき男”名義で)だったが、その後敵につかまり尋問を受けるが、情報を吐くまいと思ったのかCIAのスパイが持っていた自決薬を飲む。

その後、謎の船の中で目覚めた名もなき男。
あの自決薬は実は睡眠薬であり、名もなき男はテストとして試されていたのだ。
その後、名も無きを男は時間を逆行やら何たらによって、第三次世界大戦の危機であることを知る。
名もなき男は相棒のニールや悪の武器商人の妻であるキャサリンと共に、世界大戦の危機を食い止めるために奮闘するのだった。





時間の逆行やそれによる世界大戦の陰謀を知った男が、世界の危機を救うため悪に戦いを挑むSF・スパイ・アクション。
監督は「ダークナイト」「インセプション」等で有名な巨匠、クリストファー・ノーランさん。

流石巨匠と呼ばれてる御方の最新作だけあって、大勢の観客が押し寄せる人気作になってますね。
このコロナ騒動の中、ここまで人を呼べるのはスゲェなぁと思います。


しかし、実を言うとノーランさんの作品は余り見る気が起こらず「ダンケルク」くらいしか見てなかったりします。
というのも、何故か知らないけどこの監督さんの作品は「話が暗そう」「話が難しそう」というイメージがあったからです。
というのも、ノーランさんに引きずられて某アメコミ映画シリーズが暗くなったという話を聞いたり(そのシリーズ見た事ないけどw)、他の映画の内容がアクションなのかSFなのかドラマなのか分からない感じなため、余り積極的に手に取る気になれなかったのです。

更にヒーロー映画の傑作として沢山の人に見られ、絶賛の声を数多く受けまくってる「ダークナイト」でさえ、

「アクション俳優のマイケル・ジェイ・ホワイトさんがアクションの見せ場なく殺されて退場」
「格闘アクションがモッサリ気味」

という前評判を聞いただけで見る気が起きなかったりします。
(どんだけ格闘アクション好きなんだよって言われそうですが、スコット・アドキンスさんの回し蹴りを見たらそりゃ好きになるに決まってるでしょ!!!!!)

んで今回の「TENET テネット」も「話が滅茶苦茶難解」と聞いてどーにも積極的に見る気になれませんでした。
予告を見るからに中々派手なアクションが繰り広げてるみたいだし、火薬のドンパチもありそうで気にはなったのですが。

そんな中、映画館の近くで買い物して劇場の近くを通りかかることがあり、時間も合ったので何となーく気晴らしがてらに見てみようかなと思い立ったので、あまり期待せずに劇場で鑑賞いたしました。
(ノーランさんのファンには申し訳ないのですが、そこいらで偶然劇場公開された無名のB級映画会社配給作を見るくらいの軽いノリで。w)


んで今作、思ってたよりは楽しめたのですが終始頭の中に「?」や「分からん」「全然分からん!(CV:津田美波さんで)」が混在する凄いクセのある手ごわい作品だった!!!


最初に言っておくが、今作の登場人物は、全員何言ってるんだかさーっぱり分からん。
エントロピーがどうたら時間の流れがこうたらブラックボックスがあーたらと、複雑な会話が多い…どころか複雑な会話”しか”ねぇ!!!www
よく分からない倫理まみれの台詞に加え、好きな作家の例えや洋画お馴染みの台詞回しを交えて喋るため、ますます混乱する!!!!
(更にヒロインに何が起きてるか相棒が説明しようとしたところで画面が切り替わっちゃう!!!説明してる場面移せや!!!)

始めは巻き込まれた様だった主人公も何かよく分からない超常現象や単語の網羅を(観客そっちのけで)理解してしまい、気が付けばこちらを置いてきぼりにして話を進めてしまう。
他の連中も「主人公を助ける気のいいパートナー」「世界滅亡を目論む悪の武器商人」「旦那に酷い目に遭わされて主人公側の味方になる武器商人の妻」と分かりやすい相棒、悪役、ヒロインが揃ってるにも拘らず、よく分からない会話を連発してこちらの頭の中を「?」の記号で埋め尽くす。
キャラがどんな感じかはまだ掴めるが、最終的に「どんな人物で、どんな事をしようとしていたのか」が全く分からなかった。
相棒と別れるシーンも、ラストのシーンも俺からしたら意☆味☆不☆明!!!w


こんな感じなので、お話も何が起きて、何をしてるのだかさっぱり分かんねぇ!!!!
お話自体を俺が分かった範囲で、物凄~く簡易的に描くと、

「余命幾ばくもない悪の武器商人が世界をぶっ壊そうとしているので、過去を遡ったりドンパチしたりして食い止めるお話」

という、物凄く王道で、物凄~くありがちで、物凄ぉぉぉぉぉおくシンプルな内容にできそうなお話なのだが、時間の逆行やら同じ時間軸やらの物語を展開したりするせいでよく分からない部分が大量発生。
「撃たれたヒロインを救うために、ヒロインと一緒に時間を逆行する」という展開の時点で頭がこんがらがるし、その後も「世界の崩壊を防ぐために、時間通りに動く部隊と時間を逆行しながら戦う部隊2チームに分かれて、よく分からない敵を相手に戦場でドンパチする」という、意☆味☆不☆明の展開をぶち込んできて見てるこちらの頭痛が痛くなってくる。
アクションも凄いが何で飛行機をぶつけるのか、何で戦場でドンパチするのかがさっぱり分からず、話は何が何だか分からなかった。

そんな感じで意☆味☆不☆明な台詞を話す登場人物と、意☆味☆不☆明な流れを見せるお話によって、今作で起きている出来事は全て意☆味☆不☆明な内容!!!!

これでどうやって理解すればいいんだ…!
ショットガン時系列は(視聴者の)頭痛を痛めるぜ!
(CV:風間俊介さんでw)


しかし、だからと言ってつまらないわけではなかったのだ。
確かに訳は分からなかったが、訳分らんなりに楽しめちゃったのだ。

取り合えず今作のアクションは良かったです。
序盤にド派手な銃撃戦で始まり、その後も肉弾戦やカーアクションなど、あの手この手で派手なアクションを展開。
「ザ・クラウン」ですらやらなかったモノホンの飛行機をクラッシュ&爆発炎上させたり、殆どの爆発がマジモンの爆破で構成されてたりでドンパチ好きとしては嬉しい作り。
クライマックスにはコマンドアクション要素も盛り込まれていて、泥臭さも脂っこさも満点で個人的には嬉しい。w
(火薬量はマイケル・ベイさん程じゃないけど…w)
肉弾戦も荒々しい出来で2回程ある殴り合いはどれもごつごつしたアグレッシブぶりで予想以上に良かったです。
(こんなに良い格闘アクションを展開できたのに、ホント何で過去作でマイケル・ジェイ・ホワイトさんを活かせなかったんだよノーラン…。)

また”時間の逆行”が題材になってるということで、あちこちで巻き戻しをする場面を生かしたアクション描写を挟んでくるのが斬新でおもろかったです。
中盤のカーアクションや後半のヒロイン救出劇、そしてクライマックスのコマンドアクションの場面で逆行アクションが使われ、どれも斬新な映像になってたのが楽しかったです。

またお話もワケ分からなんかったのですが、あちこちで最低限の理解できる場面事態はあったので、良く分からない!と思いつつもそれなりには見れました。
まぁ、「悪役、世界滅亡の動機がハタ迷惑すぎないか!?」とか「主人公、世界の危機よりヒロイン救出を優先して行動してないか!?」とかの若干の突っ込み所はあったりしましたが。w



そんなこんなでアクションこそ凄いものの、話が凄まじく入り込みにくいという、手ごわい映画でした。
つまらなくはなかったし、割と好きな部分もあったのですが、話に入り込めない場面が多かったりして深く考えようとする気が起きない映画でもありました。(疲れたしw)

これで話が分かりやすければ、俺の中ではかなりの傑作になったかと思うのですが、このややこしい感じはノーランさんがわざとやってると思うし、ノーランさんの作風を語れるほど監督作を見てないので、俺からは何も言いません。w

もし劇場に向かうなら、

・理解しようとしない方がいい。
・アクションだけ楽しめばいい!
・考えるな!感じろ!

といった心構えで見に行った方が、楽しめるのかもしれません。

なんせ、

見終わって3時間以上経った今でも、「?」や「分からん」や「全然分からん!(CV:津田美波さんでw)」といった単語が脳内をグルグルと駆け回っている!!!wwwwwwww

これから見に行く予定のある人は、気をつけた方がいいぞ!!!wwwwww