ノーランの時制変則系だからSFだと思って観てたけど、SFというにはちょっと厳しい。
この手の映画は観る人のSFの定義域に納まるかどうかで満足度に大きな差が出ると思う。
ファンタジーというのは、これはファンタジーであるという前提と、序盤での世界観の設定の開示があってはじめて楽しめるものだ。だからこの映画はファンタジーだと割り切って観ることもできない。つまりは、SFとして観る他なかった。
サイエンスフィクションのサイエンスをどこまで拡大解釈できるか。それにかかっている。
SFにもレベルがあると思う。
例えばレベルが5段階あるとすると、ノーランは毎回レベル5の雰囲気を序盤で用意してくる。これを本来のレベル相応にしてくれればもっと見やすいと思うんだけどな。ノーラン的にはここにレベル差はないという解釈なのか?