ノラネコの呑んで観るシネマ

魔女見習いをさがしてのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)
4.5
これはディープでワイドなアニメーション文化を持つ、日本以外では生まれない作品かも。
年齢も境遇も住むところも違う三人の女性が、ひょんなことから友だちになる。
彼女らに共通するのは、人生に躓いてるところと「おジャ魔女どれみ」の熱烈ファンということ。
恋愛、家族関係から仕事まで、いろいろ拗らせてる三人は、聖地巡礼の旅を通して魔法が本当にあると信じていたあの頃の記憶を思い出し、少しずつ葛藤を解消してゆく。
ポイントはオリジナルのどれみたちが、“魔女”じゃなくて“魔女見習い”だったこと。
三人もまた発展途上の、永遠の魔女見習い。
試行錯誤しながらベターな未来を夢見ている。
基本的には大人向けで、主人公たちと同様に子どもの頃オリジナルに夢中だった人には感涙必至だが、単体で観ても十分面白い。
聖地巡礼の聖地巡礼という、メタな旅もなかなか楽しい。