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空の青さを知る人よのgingergingerのレビュー・感想・評価

空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)
4.0
世の中の夏休みムードでなぜか青春なアニメが観たくなり鑑賞。予告編通り、すごく明るくて爽やかだけど、「切なくて不思議な2度目の初恋」の話。なるほど、たしかに。
あいみょんの曲ともベストマッチ。。
個人的にどこが切なくてエモいのか、子どもの頃からの幼馴染で恋人 、高校時代にはバンドやって、卒業して地元に残った2人と上京して一応プロになったけどやさぐれて再会する元彼、で十分に青春なんだけど、てっきりゴースト的な感じでしんのすけは死んじゃってる設定だと思いきや、31歳の本物と、分裂?した18歳が共存。恋人だった姉のあかねじゃなくて妹のあおいが再会して、あかねにぞっこんな18歳の方にだんだん惹かれていって思い悩む。アニメだと個人的にはキャラの魅力は感じられないんだけど(実写で吉沢亮だったら多分テンション別物)しんのすけはかなり魅力的なはずで、あおいは、小学生低学年?くらいで、あかねとしんのすけが高校時代に付き合っててみんなでバンドやってるときにしんのすけに可愛がられて既に初恋だったんだなと。影響受けてベース始めちゃうくらいに。それくらいの年齢差が絶妙で、淡い憧れで認識できないくらいの片想い。そんな対象に、ありえない設定で同じ年齢で出会っちゃったら、この世のものじゃなくても恋に落ちるよね、、同一人物なのに、31歳のしんのすけじゃなくて、18歳のしんのに恋する切なさの設定になんとも圧倒的に共感。多分、小学生の時に年上にキュンとしたとか、そんな年齢の頃の気持ちを全く忘れている年代の大人の方が心掴まれる気が。。
これ、ほんとは31歳のしんのすけが再び人生に向き合う話だとすると、そちらは、まだ31歳だしとかあんまり響かず。
お堂から出れたしんのと空を跳ぶシーンと、その後しんのが消えた時のシーンがよかった。エンドロールでほっこり。
あかねとあおいのそれぞれのキャラも魅力的。風景も◎
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