これずっと観るか観まいか迷ってた作品だったんですよ。大好きなあいみょんが主題歌やってるし、バンドとかも出てきそうだし、でも内容薄そうかな〜とか考えて。でもこれは観て大正解。じわ〜っと心に染みる優しい映画だった。
高校生って大人になりかけた子供であって、まだ大人の考えていることが上手く理解できなかったり、意図したことと逆のことをやってしまったりする。そんな複雑な青い心を空に例え、大人の広い心を知り大人になる。
私は大人になるって優しさを知ることだと思う。優しさを知ることで、少し相手を思いやれるようになり、自分も優しくなれる。相手の気持ちを理解するって優しさでもあると思う。愛って言葉に言い換えたりしてもいいかもね。
主人公あおいの周りに起きる、姉妹、好きな人、過去という問題。それらが複雑に絡み合って心がグチャグチャになって。それでも必ずあるのは姉の存在。自分にとってなにが大切なのか。自分より大切なものとか何なのか。考えれば考えるほど溢れ出る想い。
一人の女の子の心、登場人物の複雑な過去などがとても丁寧に描かれていて、心にジワジワと優しい感動が染みてくる。いい映画を観た。そんな優しい気持ちで映画館を出ることができる良作。