松波庄九郎

空の青さを知る人よの松波庄九郎のレビュー・感想・評価

空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)
4.0
姉と二人暮らしの高校生のあおいは、13年前に事故で両親を亡くした。当時高校生だった姉のあかねは、バンドのギタリストで恋人の慎之介と東京へ出るのを諦めて、妹の親代わりとして地元で就職した。その慎之介が大物演歌歌手の新渡戸団吉のバックミュージシャンとして町へ来ることになる。と同時にまだあかねと別れる前の慎之介が13年前からタイムトラベルしてきて、かつてバンドの練習に使っていた寺の離れに住みつく。
大人になって落ちぶれたミュージシャンの慎之介と、高校3年生の将来を夢見る“しんの”。あかねは夢をなくした慎之介に幻滅するが、それでも再び夢を追いかけるように応援する。あおいはちょっとチャラいが一流のギタリストを目指す“しんの”に恋をする。つまり時を隔てているけど、姉妹が恋敵になってしまう。
このおかしな三角関係をどうやって収拾させるのかなと思ったが、そこはアニメの強みで、空の青さを実感できるクライマックスを迎える。