こまだこま

空の青さを知る人よのこまだこまのレビュー・感想・評価

空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)
3.5
17.18歳という高校3年生とあおいとしんの、そして31歳という大人の年齢である茜と慎之介。鑑賞者である私はというとその丁度ど真ん中の歳で、どちらにも感情移入できるようなできないような不思議な感覚になった。「あか姉みたいになりたくない」と姉に反発するあおいの気持ちには身に覚えがあって胸が痛くなった。あおいやしんのの不器用さと真っ直ぐさが眩しい。その一方で、作中にて大人として描かれる茜や慎之介が今置かれている場で精一杯毎日生きていることも応援したくなった。
あいみょんの主題歌が挿入されるシーンがとてつもなく儚くて素敵で、映画見終わってから思い返してボロボロ泣いてしまった。美しい瞬間ってずっと続かないからこそ愛しくて、人の心にずっと残っていくのだと思う。映画を観る前から好きだったあいみょんのこの歌が、私にとってさらに大切なものになった。
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