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空の青さを知る人よのnewのレビュー・感想・評価

空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)
4.0
ミュージシャン志望で17歳の高校生・相生あおいは、両親を亡くして以来、恋人との上京を断念し親代わりに自分を育ててきた姉のあかねに負い目を感じていた。あるとき、あかねの元恋人で上京してから音信不通になっていた金室慎之介が、音楽祭のために町へ戻ってくる。同じころ、13年前の過去から時間を超えてきた18歳の慎之介・しんのがあおいの前に現れる。

「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」「心が叫びたがってるんだ」の長井監督の最新作。
前2作と同じく、もどかしい青春時代の恋や葛藤を描いた作品。ただ前作達と決定的に違うのは大きくなった大人達にもきちんとメッセージ性があるところ。今の自分をあの日の自分が見たらどう思うかなんて今までいくらでも描かれてきた題材ではあるけれど、本当にあの日の自分に出会って、そのままストレートに想いを告げられるなんてストーリーは中々無い。青臭さの中にキチンと家族愛や人生の再生とか色々詰まっていて、前作のような見かけだけの物語ではなかった。あいみょんの楽曲の素晴らしく物語を彩っていた。新海や細田守の良いところをちょっとずつ、つまみ食いしたような味わいだったが面白ければそれで良し。
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