KESARI ケサリ 21人の勇者たちの作品情報・感想・評価 - 4ページ目

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KESARI ケサリ 21人の勇者たち2019年製作の映画)

Kesari

上映日:2019年08月16日

製作国:

上映時間:154分

ジャンル:

あらすじ

「KESARI ケサリ 21人の勇者たち」に投稿された感想・評価

yunohana

yunohanaの感想・評価

3.3
21人 vs 1万人!
史実を基にした、スペクタクル歴史劇
夏にぴったり、ひげもじゃターバン男だらけでめっちゃ暑苦しくて最高。

まずインドの多数派ヒンドゥー教徒はターバンしない。日本人がもっているインド人=ターバンのイメージはシク教徒。

シク教は16世紀に創始者グル・ナーナクが広めた、唯一の神「グル」に対して、万民は弟子という宗教。
万民は平等。
ヒンドゥー教のカースト制度を否定し他宗教の排除はしない。肉食自由、離婚も可、同性愛に対して差別しない等の寛容さがある。

植民地宗主国の英国、侵攻するパシュトゥーン族、誰が敵なのか大陸の戦争の複雑さを感じさせる。

敵の描き方も、モスクの修復のシーンやシク教の聖地黄金寺院をムスリムが建てたことに言及するシーン等は配慮を感じるし、単純にステレオタイプの敵にしなかった点に好感をもった。

歌ダンスあり
nishiyan

nishiyanの感想・評価

3.3
1897年、わずか21人で1万人の軍勢に立ち向かったインド・サラガリの激戦を映画化した戦争スペクタクルや。このサラガリの戦いは世界の戦争史上でも最も武勇の誉れ高い戦闘の一つとされてて、インド軍はその武勇を称えて、今でも9月12日を「サラガリの日」として祝ってるみたいやな。

元々8世紀から19世紀にかけてインドの各地に存在した小王国は、その後次々とイギリスに支配されていって、最後まで残ってたシク王国も1849年にイギリス領に併合。こないしてイギリス領のインドはアフガニスタンと国境を接することになんねんけど、国境の最前線にあった砦のひとつがサラガリ砦や。1897年9月12日の朝、1万人以上のパシュトゥーン人(ムスリム)がサラガリ砦を突然襲ってくんねん。当時、サラガリ砦を守っとったんは、イシャル・シン軍曹以下たったの20名だけ。せやけど、この21名のシク教徒兵士が1万人以上の敵を相手に全員決死の覚悟で勇敢に戦ったんや。最後どないなったんかは映画を観てもらわんとな。

この映画に出てくるシク教やけど、わし全く知らんかったわ。パンフレットを見てみると、シク教徒はインド人口のたった1.7%しかおらへん少数派宗教みたいやねんけど、本作の舞台となるインド北西部の州では約6割居ったらしいから、そこでは多数派やということやな。シク教の神はワヘグルのと呼ばれ唯一絶対神。平等や勤労を尊び、肉食や飲酒を禁止せえへん代わりに喫煙を禁止してるみたいや。また、シク教徒は元々武勇に優れてて、シク王国がイギリス領に併合されてからも、シク教徒は勇敢な兵士として大変歓迎されて、イギリス領インド軍の中に仰山のシク連隊が組織されたらしいわ。外見的な特徴やけど、髪を切らへん、髭をそらへん、ほんでターバンを巻いてる。所謂日本人が想像するインド人の姿そのものやな。シク教徒は食いもんの禁忌が少ないのを理由に、昔から海外に派兵されることが多かったみたいで、戦前に上海や香港で彼等を見た日本人が、シク教徒イコール、インド人やと勘違いしたんが、日本人がイメージするインド人の元になったんやってな。

彼らが身に付けてるターバンやけど、これはシク教徒男性の誇りであり、それに触れさせたり外すことは最大の侮辱で命よりも大事みたいや。後半の戦闘シーンの中でもターバンを伏線にしたごっつい感動的なシーンがあったわ。それと、主人公イシャル・シンだけが巻いていたサフラン色のターバン。このサフランをインドでは「ケサリ」と言うんやて。映画のタイトルや。サフラン色はインドでは「勇気と犠牲」を意味するねん。まさにこの映画のテーマやな。

映画の中身のほうやけど、インド国内から見れば、シク教徒みたいな少数派宗教の武勇伝っちゅうだけで、それ自体がポリコレになんのかいな。それと「アーモンド」のエピソード。ヒンドゥーでは人間扱いされてへんアウト・カーストから、平等を貴ぶシク教に改宗したある兵士が、ムスリムの老婆からの感謝を受けたことで、初めて自分を人間として実感するシーンがいっちゃん良かったかな。ムスリムやとかヒンドゥーやとかシクやとかの宗教を超えて、人間のほんまの尊厳ってなんやろ?って考えさせられたわ。ただ穿った見方をしたら、その後攻めたきたパシュトゥーン人(ムスリム)の殆どが卑怯もんやったさかい、ここで同じパシュトゥーン人(ムスリム)でも民衆は悪ないみたいなバランスを取ったんかもしれんけどな。

それとメインの戦闘シーンやけど、戦闘の描写は激しいし、手抜きもしてへん。残酷なシーンはそこそこ残酷やし。人物の描写かて丁寧で分かりやすい。高低差のある銃撃戦やとか、少数対多数のチャンバラ、肉弾戦やとか、史実の範囲内でアクションシーンにそこそこのバリエーションを持たせてたわ。敵軍のスナイパーとの一騎打ちやとか、城壁をロープにぶら下がりながら戦うとこやとかそこそこの見せ場もあったしな。せやけど、やっぱり武器が単発のライフルと剣のみで、結果的には戦闘が結構単調になってしもて、最後はちょっと飽きてきたわ。それと名前がとりあえず「シン」ばっかりなんと、全員ターバンつけて顔も似てるさかい、いまいち人の見分けがつきにくいんも、ちょっと辛かったわ。それに戦いに入るまでの話の運びが冗長。戦いにたどりついた時には正直ちょっとホッとしてしもたわ。

悪い映画やないとは思うわ。2019年のインド国内ではベスト10に入るヒットにもなってるみたいやし。せやけど、わしみたいに観る前にこの映画の背景をいっこも知らんかったら、ちょっとしんどいんとちゃうかな。先にパンフレット読んでから観たほうがええかもしれへんな。それにしても、パンフレットが6ページで400円って、はっきり言うてボッタクリとちゃうか?そこだけは完全アウトやな。
2019.8.26 ピカ 3本目
パッドマンすごいけど、好みの映画ではない
ゆー

ゆーの感想・評価

3.6
史実を元にしたお話。

21人vs1万人ということで、結末は何となく分かる状態で見始めたので、序盤から楽しそうなシーンでも悲観的な目線でしか見られなかった。
シク教徒としての誇りと尊厳を抱いて敵を迎える21人には胸が熱くなった。

もうちょっと歴史背景を理解した上で見たかったなーと思った。

バーフバリみたいなド派手さはないけど、ちゃんとダンスと歌のシーンがあったり、面白かった!
イギリス領のインド北部のサラガリ砦での戦いを描く史実を基にしたフィクション作品。

1万人に対して、21人での戦いと言うことで、戦闘シーンには若干無理を感じる部分も無くは無いですが、反面アガる場面も多くて楽しめました。
154分という長さでも飽きる事は無かったです。

奥さんのシーンは全部願望(妄想?)ですよね?

主演のアクシャイ・クマールさん、パッドマンと同じ人とはクレジット観ないと私は百回観てもきっと気付かない😅
ぷに

ぷにの感想・評価

3.7
THE インド映画

しかしバーフバリと比べると女性の歌とダンスが皆無。。。
まあ,史実に基づいた戦争映画だから仕方ないのか。

21人vs1万人

どんな秘策で戦うかと思いきや。。。ああ,それなんですか(-_-;
え?史実だから仕方ない?そうですね。。。



2019.8.25
新宿ピカデリー

2019年225本目
300人のスパルタ兵と100万人のペルシャ帝国軍の死闘を描いた映画で「300 スリーハンドレッド」があるが、実話を基に21人のシク教徒と1万人の敵軍が激戦を繰り広げる本作は、その中にある民族の誇り、愛する人や仲間への思いが迸って熱くなる。
インドがイギリスの植民地だった1897年を舞台にしていて、多民族国家で更にカースト制度もあるので社会が複雑化していた時代だったと思う。
ある事でイギリス人上官の命令に逆らった為、暇なサラガリ砦の隊長に左遷された主人公は、弛みきった砦の兵士達を鍛え直し、万が一の有事に備える。
主人公はともかくとして、殆どの兵士達が同じように髭を蓄えた面構えなので、始めはなかなか見分けがつかなかったが、ストーリーの進展と共に主人公をはじめとした兵士達は夫々掛け替えのない家族や夢を抱えているのが分かってくる。
兵士達の士気が上がり、一体感のある砦になった頃、怒涛の如く敵の大軍が押し寄せてくる。
ここから21対10,000の戦いの火蓋が切って落とされる。
多勢に無勢の戦いなので籠城戦になるのだが、銃撃戦、斬り合い、肉弾戦と息もつけないテンポでアクションが繰り広げられる。
果たして彼らの背水の陣の戦いはどのような結末を迎えるのか。
ややプロパガンダ的な映画ではあるが、黒澤明監督作品のようなスペクタクルや醍醐味があって楽しめる。
simba

simbaの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

シク教徒たちが自分たちの尊厳のために勝てない戦いに挑む話。
自分に教養が足りず、また最初の説明がうまく読み取れなかったこともあり、それぞれの陣営の思いが読み取りきれませんでした。馬鹿にされたから奮起したとしか読み取れなかったですが、実際はもっと深い因縁があるように感じました。
そこが読み取れれば、あの戦いの重さがよくわかった気がします。

あと、アクションが大立ち回りすぎる点が気になりました。
戦闘にリアリティは薄く、かといってエンタメとしても消化しきれない印象でした。

時代背景とかの前提知識がある人をターゲットとしている、インド内部向けの映画なのかなと感じました。
ぽんず

ぽんずの感想・評価

4.3
大好きなインド映画💕
戦争スペクタクルの実話です。
まず先に…映画とは関係ないけどこちらのジャケ写がないのがちょっと残念💧
Filmarksに問い合わせをしたら、使用登録が難しい状況との事。。
ジャケ写があるとないじゃ全然違うのに😢

それはさておき、こちらの映画レビュー読むからに微妙なのか?って思ってたけどそんな事なかった!想像を遥かに超えてかなり面白かった!
こちらは戦争映画なので出演はほぼ男性のみ。主演の奥さんがちょいちょい出るけど、あっ女性はその奥さんが出るぐらいかな。
もちろんインド映画なので歌と踊りありでインド映画の雰囲気を堪能できる作品。

話は1万人の敵に対して21人の男たちが戦いに挑むという話だけど…
まず21人で勝てるわけないでしょってそりゃ誰もが思うの当たり前。だから結果はわかってても、そこに行き着くまでのストーリーがなんとも良かった。

まずインド人のイメージって頭にターバン巻いてるイメージがあるけど、実際には2パーセントの人しかターバンは巻いてないらしい。
(ジャケ写があればどんな感じかすぐにわかるのに。。)
その2パーセントの人はインドのシク教という宗教の方々。
この映画は、そのシク教の方のお話。
どんな宗教なのか私は全く知らなかったけど、シク教の教えは
カーストの全否定。
他の宗教を尊重する。
肉は何でも食べていい。
体毛を一切剃ったり切ったりは禁止。
などなど他にもまだまだあるんだけど、シク教は他の宗教に比べていろんなことに寛容なんです。

そんなんで戦いのシーンでも敵であろうが飲み水を与えたり助けたりしてしまう。
もう内容が内容だから笑いもないんだと思いきや、コミカルに笑かしてくれるとこもいっぱい。
後半にかけての怒涛の戦闘シーンは、もう他の映画を彷彿するようなアクションシーン満載でかなりの興奮。
21人だからこその結束の強さ、シク教の諦めない精神力に感動でした。
さすがインド映画👏
またまたインド映画の底力を見せつけられた気がしたな😄
みかん

みかんの感想・評価

3.8
前半、彼らの日常生活をしっかり描いているせいで、絶望的な負け戦を誇り高く戦い散っていく彼らに感情移入でき、厚みのある話になっていたと思う。
誇り高いシク教徒の姿を通して、植民地支配される悲哀も描かれていた。英国人は美味しいところだけ持っていくのが上手いんだよな。