シリーズ通して感じたのはイップマンがとにかく穏やかでなにかを守る為にだけ戦う素晴らしい武術家であること…とそれを引き立てる為に頭の悪い挑発やケンカをしかけてくる周囲の人たち。
実際に当時アメリカ人による中国人に対しての差別行為がどの程度だったのか詳しくはないのだけど劇中では救いのない絶望的な差別が繰り返されアメリカを敵に回したいのだろうかという表現が多く見られる。
2作目の『イップ・マン葉問』では戦いに勝って強さを証明した後に謙虚な姿勢で互いに尊重しあえることを願うという発言で強さと格の高い精神を見せてくれた…のに今回も似たようなケースで中国武術を認めないアメリカ人を相手に戦うわけだけども勝った先の爽快感も感じず勧善懲悪が成されていないまま終わってしまった感覚…イジメてた女の子とかもなにもなく野放しのままだし…。
イップ・マンの凄さは十分に伝わったし彼のように強くて優しい人になりたいとも思えるんだけどもこれってもしもイップ・マンがいなかったら中国武術ってかなり廃れてしまっていたんじゃないか？…とも思える…。
