いやぁ、とうとう大好きなシリーズが終わってしまいました。
・・・とはいえ、最終篇を迎えて正直なところ、この4は無くても良かったんじゃないかな、なんて感じたりもしてます。。。
まず舞台がアメリカになったことで、続編を見てる気がしなかったってのがひとつ。
長袍を着た葉問とアメリカの景色に違和感というか、どうしてもミスマッチ感が最後まで拭えなかった。
で、そんな葉問が米国に渡ったという本当かどうか分からない創作をしてまでやったことは、米兵相手に同胞の敵を討ったり、異種格闘技で中国武術の強さを証明するという流れ。
ラスボスも今までのシリーズよりグレードが格段に下がってしまって、戦う理由もなんだか無理矢理感があるんですよ。
場所を変えて同じようなことをやってるだけに感じてしまって、う～んこれがシリーズの締め括りかぁ。。と、エンドロールでボーッとなってしまいましたw
でも見せ場はいくつかあるんですよ。
太極拳との対決、アーミーカラテとの対決、ブルース・リーの路地裏での一悶着(ドラ道のオマージュ？)などなど、アクションに関してはまず保証されてます。
特にダニー・チャンのブルース・リーは少林サッカーからの積み重ねがあったにせよ、仕草やヌンチャクをかなり研究、練習したんじゃないかな。
どうせ作り話にするならブルース・リーとの師弟共闘とかやって欲しかったなぁとも。
まぁ、3(継承)から少し感じていたことだけど、実在の人物を描くのって難しいですよね。
伝えられているエピソードからは、争いを好まないお茶目な人物だったとか。
そんなキャラクターとして史実とフィクションを上手く融合させつつ、エンタメ映画としてバランス取れてたのは2までだったのかなと。
これならアンソニー・ウォン版の最終章の方が晩年の弟子達との交流が描かれて、よっぽど締め括りとして成立していた気がしないでもない。
ただ、ラストの葉問の葬儀シーンからは、さすがにもう絶対に続編は作られることはないという強い意思は感じましたw
ドニーさんの遺影はちょっとドキッとしたというか、少し心がザワつきましたけどね。
というか、実際に葉問が亡くなったのはもっと老齢になってからでしょうに。
遺影が若すぎるでしょw
ドニーさんはもうカンフー作品は卒業宣言をしたそうですが、ジェット・リーに黄飛鴻のイメージが付きすぎたように、ドニーさんも葉問として詠春拳以外のカンフーを使うのは想像つかないので、確かにその方がいいと思います。
