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イップ・マン 完結のamのレビュー・感想・評価

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)
4.0
激アツ。

もう序盤の回る中華テーブルバトルからアツいし、
予告とか何も見ずに行ったからまさかのフルメタルジャケット コラボに吹いた。
ハートマン軍曹(にしか見えない人)がハートマン軍曹(という名前の人)をイビり倒すっていう何の冗談か分からん設定。


「黄色人種め!」とか言って中国武術を蔑みながらも自分らはバチバチに道着着込んで「空手こそ最強!!」とイキってるマッチョ米兵にはクエスチョンマークしか浮かばなかったけど、なんやかんやでイップおじさんがボコボコにしてくれるからアツい。

映画の作りとしては"人種差別を含めたあらゆる不公正に立ち向かう"というテーマを押し出しつつも、「白人憎し」の精神が滲み出まくってるあたりに笑っちゃう。
イヤな中国人と軽くバトッた後にド畜生の欧米人と大バトルするっていう様式美的なアレ。

とりわけこのシリーズのファンという程でもなく、今回も付き合いで見に行った程度だったけど、イップ師匠の"イズム"が最後まで貫かれた締めくくりには胸が熱くなった。斜め前に座ってたオジさんめっちゃ泣いてたな。


アクションシーンの視覚的な迫力はもちろんのこと、映画館の音響で聞く打撃音の""重さ""が超キモチイイので劇場での鑑賞がマジおすすめ。
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