門倉カド

イップ・マン 完結の門倉カドのレビュー・感想・評価

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)
3.0
感動要素の詰め込み感は満載。伝説の師匠、最後の勇姿!!

【賛否両論チェック】
賛:迫害を前に立ち上がるイップマンの勇姿が、流れるようなアクションと共に描かれ、非常に圧巻で痛快。
否:いろんな要素が詰め込まれていて、やや中途半端な感が否めない。予備知識もあった方がイイかも。

 最悪本作だけでも観られますが、過去に関連する登場人物や出来事も多かったりするので、やはり前作までの知識はあった方がイイかもしれません。
 息子のためを想い、異国の地へとやって来たイップ・マン。そんな彼が、中国人への迫害や差別といった厳しく悲しい現実を目の当たりにし、やがて守るべきもののために立ち向かっていく姿は、まさにカッコイイの一言に尽きます。
 アクションも必見です。イップ・マンやワン・ゾンホアの、まるで流れるようなしなやかなアクションは、“柔よく剛を制す”という言葉を地で行くようで、観ていてとっても痛快です。
 ただ全体として観てみると、差別の問題や親子の愛情物語、そして武術家としての在り方等々、良くも悪くもかなり色々と詰め込んであって、今ひとつどの感動も中途半端になってしまっている感も否めません。
 基本的にはシリーズのファン向けかも知れませんが、アクション等の見どころも多いので、気になった方は是非。
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