美しいドニー・イップマンの物語もこれでおしまい。
前作に登場したシウロン(ブルース・リー)との関係をベースに舞台をサンフランシスコのチャイナタウンに設定。海兵隊の空手家相手に詠春拳を炸裂させる、と言ったストーリー。
今回アクション自体はシリーズ作品と比べるとかなり控え目で、人間葉問のドラマにフォーカスが当たっている。その中で関係するサンフランシスコの華人総会会長役のウー・ユエがめちゃくちゃカッコいい!彼との手合わせが個人的には今作のクライマックス。前作のマックス・チャンもめちゃくちゃ好きだけど、また違った魅力があるよね。
作品全体としてみると、今の中国市場のニーズが色濃く反映されているのかなぁという印象。アメリカのレイシズムが無辜の中国人に向けられていた時代に伝統武術でそれを撃破するという、もういかにもな。
ただ、このシリーズは元々そういうモノであったので、原点回帰しただけとは言えるのだけど。