イップ・マン 完結の作品情報・感想・評価

「イップ・マン 完結」に投稿された感想・評価

カナ

カナの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

おもしろい……

あっちゅう間なシリーズ……
アクション素敵
よしの

よしのの感想・評価

3.5
劇場鑑賞
~これから独りで生きてゆく息子に残す、詠春拳の達人としてではなく、父としてのけじめ~

そのジャンルの第一人者によるアクション映画が、大きく外す訳は無いのだが。コストパフォーマンスを求められる、「定食」作品ながら、素材、下味、切れ味・火加減の調理方法に、最後の仕上げと、一時の満足で忘れてしまうものが多い中、手練れの作り手の丁寧な仕事に、きっちりした味わいが、記憶の中で後を引く。

第二次大戦での日本軍の支配下から、戦後の英国統治の激動の時代を生き抜いた、詠春拳の達人イップ・マン。順調な道場運営とは裏腹に、妻に先立たれたイップ・マンは、ガンを宣告されたうえに、暴力沙汰を起こして学校を退学させられた息子に頭を悩まされていた。

1964年、アメリカに渡って武術の広める足掛かりを掴みかけている、愛弟子ブルース・リーの招待を機に、息子を受け入れてくれる学校を探しに、イップ・マンはサンフランシスコに渡る。久しぶりの愛弟子との再会に、成長を感じた一方、中国人の学校編入に必要な保証として必要な書類を発行する、チャイナタウンのまとめ役である太極拳達人のワンは、現地人に融和姿勢のリーの師匠であるイップ・マンへの「敵視」に戸惑いを覚えた。

編入候補の学校へイップ・マンが、出向いた際に、ワンの娘が白人同級生に執拗な虐めを受けているのに出くわす。そして、リーの道場の弟子の中国2世の海兵隊員が、中国武術の導入を図るも、白人至上主義である軍曹のバートンの反感を買っていた。軍隊内の「いざこざ」は、中秋節で武術を披露するチャイナタウンに飛び火して、ついにはワンが、私怨に駆られたバートンに倒されてしまう。

異国に於ける、同胞達が置かれている立場を、一連の騒動でまざまざと見せつけられた、イップ・マンではあったのだが、同時に、気付かされたものがあった。ガンに侵された身を奮い立たせて、自分を待つ者が居る香港に戻る為、イップ・マンは、目前に立ちはだかるバートンの待つ基地へと向かう。

本作が、それこそ愛弟子ブルース・リーが、鉱脈を開いてそれに続いた功夫映画の単なるブリ返しで終わらず、見る人にある種のリアリティをもたらすのは、60年代当時の人種隔離の真っただ中で、白人支配層と移住中国民族の対立の時代背景を持ってきたのにあります。民族間の分断と、米中の対立は、それこそ、時の隔たりを縮めるだけでなく、緊迫感を漂わせる。

そして武闘場面が売りとなると、それらをただ羅列するだけでは、見る方の乗り気も次第に削がれていったりするものだけれど、本作に関しては、劇中の進行に沿った、心持ちの在り方や、感情の移ろいに拳を振るわざるを得ない状況が、すんなりと合致して身を削る戦いの場面が、自然な盛り上がりのうちに迎えるように仕向けられていて、見る側も自然に入り込めました。

ここまで書き連ねたのが、冒頭に述べた、下味や火加減にあたるところだけれど、イップ・マンを、ヘンに事件や時代の代弁者に仕立てる事無く、ただの腕っぷしが強い格闘バカと見做すかの作品へと落とし込まなかったのは、拳法の達人の前に、1人の父親として、苦悩から気付きの過程を、過度にならず、さらりと忍ばせたのが大きい。

料理の仕上げに、チッサな柑橘系果物の絞り汁を垂らすが如き、キャラクターの味付けをしてみせたのが、作品のあと味を締めました。ラスボスであるバートン軍曹との一騎打ちにあっても、中華系民族の抑圧の代弁者とせず、香港の自宅へ戻って、武術の練習に付き物の「木人」との組手を、残された時間の少ないイップ・マン自身が見せるのを息子に撮影させる無言の場面に、詠春拳の達人でなく父親としての決心をにじませて幕を閉じるのが好印象。

コロナ禍の公開延期が立て込んだ作品不足の為、4作目にして、漸く地元劇場で見られました。シリーズの愛好家の話では、3作目で到達点に達したとのこと。しかし、商業映画らしく、熱烈歓迎に応えてのエピローグ的に「増発」された4本目らしいですが、一見さんの気後れもなんのその、冒頭から、作品に没頭できます。

とりあえず、作品自体の所感は、一旦、ここまで。核心は、大した分量でなかったのに、粗筋のまとめで、幅を取ってしまって。1枚以内に収める目標は、達成できませんでした。これよりは、アフタートーク部分となります。

本シリーズを見ていないリスクを顧みず出かけたのは、他に類を見ない「素材」である演者にあります。アジア市場の売上増しのダシに使われるであろう「ムーラン」と違って、余すところ無く、ドニー・イェン様の「体技」と「演技」が、散りばめられているのは明白であるからです。

何といっても「英雄 HERO」で、大陸に槍の使い手として名を馳せる長空役として、ジェット・リー演じる無名との作品の掴みともいえる前半のハイライトとなる対決場面で、ドニー様を焼き付けました。その後も、ワイヤーアクションが、多くの作品で見られる事となりますが、不自然に宙に吊られるのではなくて、重力にあがなってガッシリと構える姿は、その空間をつかさどって居るかのような、おごそかさか備わって見えて、パっと出の演者が、簡単に及ぶ域ではないなと、見せつけられたものです。

本作では、ガンに侵された峠を過ぎつつある「達人」という役どころで、所々、苦戦を強いられる場面もありました。それでも、独特の功夫服を纏った、あのイップ・マンの姿というのは、武芸を極めた者ならではの、決して「強さ」を誇示しないストイックさが、自ずと立ち昇って、惚れ惚れさせてくれます。

更に、余談ですが、ブルース・リー役を演じたチャン・クオックワンさんは、本作で初めて名前を認識したけれど、あの「少林サッカー」のチャウ・シンチーに一番歳近い兄弟子として、黄色いトラックウエアをブルース・リー信奉者である監督の意向で、着せられていた方です。このイップ・マンシリーズで、とうとう、リー本人役を仰せつかるという。マネから、ルパン三世の主役の声を引き継いだ栗田貫一氏のような、ホンモノに寄せて、ホンモノの役を掴む「逆流現象」を実現させていたのですね。

この夏、ブルース・リー自身の出演作が、4Kリマスター版で我が街でも、再上映されたのに、夕方1回のみの1週ごとの上映だったため、「ドラゴンへの道」や「死亡遊戯」が残念ながら見られなかったのだけれど。ご丁寧に、この「イップ・マン 完結」で、挑みかかって来た空手信奉者のガタイのデカい白人が、腰に忍ばせていたヌンチャクを奪って、例の「あちょ~」って怪鳥音を発しながら振り回すデモンストレーションを見せての、それを使った殴打を繰り出してくれて。ご本人の映画を見られなかった、穴埋めが出来ました。

劇中の音楽は、アメリカへ渡っても、基調テーマ曲は、二胡とか中国大陸の古典的弦楽器を前面に押し出していて、ナショナリズムを忘れないのだなと思って耳にしていたら、シリーズを通して担当しているのは、日本の川井憲次さんでした。私の好きなアニメ「東のエデン」も手掛けていて、あちらでは、ゴスペル調の挿入歌もあったのに、なんて、引き出しが多いのでしょう。それと、本作の監督や、製作者が、実は香港映画全盛期に立ち上げられた、あの会社出身の人達だって、見終わってから知って。って、連ねていくと、もっと長くなるので、この辺にしておきます。

拙文にお付き合い頂き、ありがとうございます。
シネプラザサントムーン 劇場⑩にて
Jaya

Jayaの感想・評価

2.8

このレビューはネタバレを含みます

西洋人が出てくる香港映画はゲンナリすることが多いですが、これもそうでした。ハートマン軍曹(名前もどうかと思いますが)、ただのガイキチですやん。
悪役として腹を立てることすらできません…。

内容も、ドニー・イェンのアクションがカッコいい、ただそれだけでした。まあワン師匠(元プロ野球選手の館山にソックリ過ぎてそればかり気になってしまいましたが)もカッコ良かったですが。

ストーリーはかなり陳腐で、ハートマンはいわずもがな、ワンや娘の心情も余りにもベタで何も思えませんでした。
そしてラストシーン、最悪だと思いました。これじゃやっぱり「ブルース・リーの師匠」で有名な葉問さん、でしかありえないじゃないですか。ブルース・リーがいくら偉大だろうと、映画の中で活躍している訳でもないのに、「彼が葬式に来るような人なんですよ」とでも言いたげでゲンナリしました。

アクションシーンは変わらずの見事さでしたが、それ以外はシリーズ最低じゃないかな、とかなり幻滅した作品でした。
イップ・マンついに終了

いつもながら強い、カッコいい

続編になるごとにエンタメ感満載、
勧善懲悪最後にはスカッとさせてくれました。

こういう映画もよいもんです。
実在の人物だが人気があり、沢山の作品が作られて半分ネタ化しているイップ・マン。
ドニー・イェンが演じるシリーズは4作目の今回で完結だが、個々の作品は毎回それで終わっても良いような余韻があったので、この4作目の製作については「まだやるの?」と思ってしまった。

ワイヤーを使ったアクションは実在の人物だけにちょい冷めるし、ストーリーもいじめてたアメリカ人の娘が途中から全く絡まないし、もうちょっと何とかできたのではと。

あとあれは空手なのか?なんかカンフー空手的なものに見えてしまった。(よく知らんけどね。)

色々残念な部分がある完結編だったかな。
イップ師匠よ、永遠に。

一作目オマージュで再び空手vs詠春拳が見られたのが最高でした!

欲を言えば、せっかく史実を大幅に脚色してるんだから、ラストの米軍基地ではブルースリーとの本格的な共闘が見たかったな〜。

イップマンシリーズは終わったけど、今後もドニーさんの活躍がもっと観たいです。
A

Aの感想・評価

4.0
⤴︎⤴︎⤴︎
 7月初めに過去の3作を予習して今ようやく鑑賞。地元では2ヶ月近く遅れて上映の予定だったのに結局3ヶ月遅れになった。

 正直葉問熱が下がってしまっていたのだが、TENET(2回目)を観ようとして上映時間に間に合わなかったので、代わりに鑑賞した。

 まあ、いつも通りだったなという感想。ラストだからといって何か特別な感情は湧かなかった。なにゆえフルメタルジャケットパロディなんだ…と寒くなった。

 いつも行く映画館は音漏れするのだが、隣がTENETだったので挟撃作戦時のズンズン言う音が聞こえてきて、パタパタ叩き合うカンフーを見てる場合じゃねえなと思った…
mikey

mikeyの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ようやく私も太極拳をはじめました
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