yuki

私が、生きる肌のyukiのレビュー・感想・評価

私が、生きる肌(2011年製作の映画)
4.0
映画前半から、実験体である美しい女性と皮膚を作ることに全身全霊を注いでいる男性のストーリーであるように描かれているが、後半になると色々な謎が解き明かされ、驚愕した
ベラの驚異的な美しさに医師ロベルの歪みきっていて偏屈すぎる愛情が対比されていて、見ごたえのある映画だった
複雑すぎる人間関係、ロベルが何故ベラを作ったのか、ビセンテとベラの同一性、息子を想うが息子に殺されてしまう母親。 どれか1つをとっても映画一本作れてしまうであろうに、この様々な複雑さと感情をひとつにまとめてしまう監督にも驚きだった
ただの人間関係を描いたわけではなく、男女のジェンダー問題や遺伝子組み換えの問題、レイプや監禁等多くの暴力問題など様々な社会的問題を示唆している映画ともいえるだろう
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