ショウコ

私が、生きる肌のショウコのレビュー・感想・評価

私が、生きる肌(2011年製作の映画)
3.7
珠玉の変態ミステリー。世の中には上級者が居るものなんですね💮SFとも言えそうです。ネタバラシの瞬間の(ウヘェまさか嘘でしょ!?)と頭皮が波立つような戦慄は御馳走としか言いようがない。観ちゃった以上もう味わえないのが悲しい…

★火にも傷付かない強い皮膚を研究している外科医。過去のトラウマが研究の動機になってるらしい
★屋敷のお手伝いさんは「死んだ奥さんにソックリ過ぎる」と訝しむ
★外科医は被験者を軟禁&監視している。どうやら惚れてる様で、被験者の方もそれは承知で医者を挑発する

この時点である程度の推測が立つし邪悪な香りにムセかえるんですけど真実は遥か上。完膚なきまでに打ちのめされた。
性描写が敷き詰められてるのでチビっ子には見せられないです。丸い暗黒ボカし入ってました●




この被験者がまぁ美人で✨惜しげもなく全裸になってて一体何者?と調べたらワンダーウーマンの狂サイエンティストでした。ジャケのマスクと絶妙にかぶってて噴き出したわ。こんなかわいい顔だったのね🔍
ペネロペクルスの予定だったそうですけどあの豊満ボディじゃ務まらないしこっちで正解!アントニオバンデラスも渋くて良い筋肉。画ヅラのためにボク頑張りました!という過剰ムキムキではない現実的ボリュームに好感がもてる

仕掛けも見せ方も神がかってるしその内容はまさに悪魔的!細かなツッコミ所も消し飛ばす狂気パワーに圧倒されたわけですが…どうにも心の動きが不鮮明で。何もかもを「未遂」にした点に変な作為が見えたし医者の感情推移もピンと来ない。仮装ハゲはスペインのお国文化紹介要員でしか無かった

ラストにも納得いかなくて原作を読んじゃいましたよ📘180ページ程度なのでサクッと読めるんですけど倒錯レベルはさらに上で震えた。
結果、この映画の一番の面白さは「原作改変ポイントから作り手の考えが妄想できる事」にあると思った(コメ欄)

映画小説どちらもネタバレ全開注意🚨
ショウコ

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