suuuuuu

ひとよのsuuuuuuのネタバレレビュー・内容・結末

ひとよ(2019年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

試写会、ありがとうございます。

名の知れた役者たちばかりなのに、本当の世界を見ている感覚になった。
皆、芝居臭くない芝居のできる人たちばかり。安心して見られる。
だからこその衝撃的なシーンやセリフの刺さり具合がすごい。
はっきりした言葉で感情を伝えるのではなくて、空気感や表情や動きで見えてくる感情。

高橋泉さんの脚本が好きだな、と改めて。
重いシーンに差し挟まれる、自然な笑えるシーンで、こちらも複雑な表情に何度もなってしまう。

一番母と一緒にいたいような状況の時に、母はそばにおらず、自由になって好きなことをして欲しいという願いを叶えてあげられず…。ずっと誰にもぶつけられない混乱した気持ちや怒りを、やはり母にぶつけることでしか前に進めない。

最近いろんな映画や本で思うけれど、家族とか他人とかって、もういいんじゃないかな…。
あのタクシー会社周辺の方々全部が、どんなことがあっても見捨てないっていう一番すごい能力を持ってる集まりだから、その集まりが家族って名前で良いと思ってしまう。


自分にとって特別な夜なだけで、他の人から見たらいつもと同じ夜。
suuuuuu

suuuuuu