ShiroKyogoku

ひとよのShiroKyogokuのレビュー・感想・評価

ひとよ(2019年製作の映画)
4.3
松岡茉優が出てるってだけで何の話かもよくわからず観に行ったけど、めちゃめちゃ良い作品だった!

俳優陣も非の打ち所がないってくらい、それぞれハマってた。中でも今作では佐々木蔵之介が良かったかな〜
中盤、終盤と、ここでこんな人出してくるんだ⁈と出演者だけで最後まで飽きさせないのも良かった!

そしてストーリーもこれまた秀逸。家族を題材にした作品においては邦画は強いなぁと感じる。
無駄なく全員に焦点が当たり、かと言って散り散りになる事なくキレイに収斂してゆくし、それぞれの人のエピソードは、多様に描かれていても決して根幹にある軸はぶれる事なく、主題を丁寧に映し出している。

程度の差こそあれど、何の問題のない家族なんて存在しないのかも知れない。時間をかけて人は変わってゆくし、家族内での関係性も変化してゆく。
その過程で色々な問題に各々が向かい合ったり、家族に頼ったり離れたりして、自分から見たオリジナルな家族が形成されてゆく。
それは同じ家族内ですら、それぞれ感じ方や形も違う様に捉えたりしているもので、同じものを見ていても多様な感じ方をしているものだ。
そんなタイトルの一夜を例にしたお母さんの最後の言葉にはとても納得。
とても良い作品を観ることができてよかった!

あとはデラべっぴんが懐かしすぎた(笑)
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