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ひとよのwoosのレビュー・感想・評価

ひとよ(2019年製作の映画)
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グランドシネマサンシャインにて鑑賞。
2019年新作劇場鑑賞92作目。
客席は3割くらい。
テーマ「それでも家族」

[全体として]
またまた「家族という名の地獄映画フォルダ」に入れる映画が現れてしまった。しかも白石和彌監督作品だ。
それにしても、こんな短期間でよく次から次へとドスンと重い作品が作れるもんだな。
ある夜に起きた出来事で、自分の行動を理解してもらえない親と、その親の思いに納得できない子供たちという構図が二つ出来上がる。その二つが重なりあったとき、本当の感情が明るみに出るという見事な構成だった。

[良かったところ]
家族って本当に良いものでもあるが、切れないだけに地獄だなというのを再認識させられる脚本演出だった。
また、強引に断ち切った運命が追いかけてきて、結局同じような境遇に陥ってしまうのが人間であるというのも、妙にリアルで恐ろしい。ちょっとしたコミュニケーションエラーで、ここまでひどくはなくても人間関係が拗れることって結構ある。しかも言いたくても本音はなかなか言えなかったりするから余計拗れやすい。
演じる役者さんも素晴らしい。この作品に出ているひとは演じる役によって全く別人になれるのが凄いし、本作でも本当にそういう人にしか見えない。

[気になったところ]
あの従業員たち、良い人すぎだろ。

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最近親孝行してない人なんか観るといい映画じゃないですかね。まあ「葛城事件」とかに比べたら全然マシ(地獄という意味では)です。
オススメです。